2020年3月19日 第12号

バンクーバー新報に20年以上掲載された、故、百々子・鈴木・パウルス師による人気コラムを、さらに加筆しながらヨガに関連した内容を連載しています。


《春のけだるさを克服する法》

“春眠・暁ヲ覚エズ”のごとく、春はけだるい季節。季節の変化に体が追いついてゆけない方は、疲労感・情緒不安定・脱力感など自律神経の失調を感じる時期です。

<克服法・その1・活力を増すツボ>

(1)湧泉(ゆうせん)…押すとエネルギーが湧いてくるツボ

(2)労宮(ろうきゅう)…心臓によいツボ、心身のストレスによい。

(1)(2)とも、とてもわかりやすい体力・活力を増すツボです。暇を みつけて押しましょう。

 

<克服法・その2・全身の代謝をよくするヨガのポーズ>

 まず全身で伸びをして体をリラックスさせてから「三日月のポーズ」をしてみましょう。背骨を左右へ動かすことで自律神経が整い、心身のバランスをとります。またろっ骨を引き上げ、内臓へたくさんの新鮮な血液を送るので、新陳代謝をよくし、全身に活力がみなぎってきます。

三日月のポーズ:(呼吸は克服法・3の「呼吸」の要領で)

(1)軽く足を開いて姿勢よく立ち、手は胸の前で合掌。息を深く吐く。

(2)息を吸いながら手を上へグーンとあげていく。

(3)息をゆっくり吐きつつ、上体を右へ倒してゆく。(気を吐ききるまで)

(4)息を吐ききったらゆっくり深く吸いながら体をもどしてゆく。上へ伸ばして吸いきったら(1)に戻る。

※反対側も同様に2〜3回行なう。

【注意】1、息は無理せずゆったりとすること。(次を参照)

2、上体は反らないこと。「“腹筋”と“背筋”を使っているんだ!」と筋肉を意識して肩に重心がいかないように!(そのためには重心が“かかと”や“足の小指側”に偏らないこと。)

 

<克服法・その3・呼吸>

正座でも腰掛けていてもOK。姿勢を正しくすること。

(1)まず吐く。口から“ハーッ”と心や体のストレス、疲れ、毒素を吐き出すようにゆっくり深く。最後は下腹部(丹田)に力をグッと入れ、しめる。

(2)吐ききれば自然に吸えるはず。お腹をゆるめるようにして鼻から吸う。大宇宙のエネルギーを摂りこむつもりで。

(3)クンバクする。(=息を止める)吸ったエネルギーを体に充実させる気持ちで“丹田”に力を入れ“肛門”をしめる。

「吐息:吸息:クンバク(止息)」の割合は「4:2:8」。 これを繰り返す。初めは苦しくなるけれど、練習してみてください。

 一心に呼吸に集中することは「瞑想(三昧の境地)」に至る第一歩です。

 私たちは大宇宙の中に生かされている存在です。宇宙は私たちの科学や知識を超えた大きなエネルギーで私たちを包んでくれています。そのエネルギーを全身にとり入れ「生命力・活力が向上するんだ!元気が湧いてくる!」と念じて行いましょう。

 

≪和子からの一言≫

2020年が明けて間も無く、私たちの周りでは地球規模でも、そして身の回りでも大きく変化が起こり、そして様々な問題が露呈し始めています。そんな時期だからこそ、「呼吸」をより深く、そして大切に意識を向けて真実を見極めるチャンスなのではないでしょうか? 呼吸や体の声を聞き、地に足をしっかりとついてヨガを深めてまいりましょう。合掌

 

〜KazukoヨガではMomokoヨガを継承し、シニアや初心者の方でもできるやさしいオールレベルのヨガを行っています〜

 

●日本語によるヨガレッスン・スケジュール●

<午前のクラス>
(火)10:00〜11:00 Balance Acupuncture & Yoga(4338 Main St. Vancouver)
(水)10:15〜11:15 日系センター内 武道場 (6688 Southoaks Cr. Burnaby)
(木)10:00〜11:00 プレゼンテーションハウス (333 Chesterfield, North Vancouver)
(金)10:00〜11:00 キツラノスタジオ (1680 West 6th Ave. Vancouver)

<午後のクラス>
(火)1:30〜2:30スティーブストンコミュニティセンター (4111 Moncton St. Richmond)

プライベートレッスンなどはお気軽にお問合せください。

ヨガ・インストラクター 池側和子
778-891-9917/This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。