2018年10月25日 第43号

 友人からPop up dinnerに誘われた。行くか、行かないか、返事をする前に、まずはPop up dinnerって何?ここ数年、Pop upという言葉を目にする機会は増えてきたけど、実際にポップアップに参加した人が周りにいなかったので、調べることもなく、勝手にその言葉から、ひょっこりと現れは消える期間限定のイベントなのだろうな、と思っていた。

 調べてみると、やはり文字通りの期間限定食事イベントで、セレブシェフが1日だけ、どこかのレストランでゲストシェフとしてよばれ(あるいはそのレストランを借りて)食事を提供したり、若手シェフやこれからビジネスでお店を始めたい人たちが、レストランを借りて腕試しをしたりするという。クラウドファンディングが普及した2013年頃に世界中で注目され始めたらしい。

 私が参加することになったポップアップは、オタワで有名なセレブシェフが、日本をテーマにしたビーガンディナーを提供してくれた。場所はダウンタウンにある老舗ホテル内の上品なレストラン。どんな日本食が出てくるのだろうかとワクワクしての参加だった。かぼちゃと小豆のスープやカシューナッツで作ったアイスクリームなど、食材の斬新なコンビネーションには驚かされてばかりだった。同じテーブルに座っていた女性たちとも、食事を通して会話が弾んだ。パーティー的要素が強かったので、仕事のネットワーキングや新しい出会いを求めている人には、こんなイベントに参加するのも手だなと思ったり。

 また最近では近所のレストランで、パニーニ(イタリアンサンドイッチ)のポップアップイベントがあったという。イタリア人の友人が「こんなにおいしいパニーニを食べたの、初めてだ」と話してくれた。どうやら主催者側は新製品や開発中の食べ物を出して、客の反応をみていたようだ。

 最近ではフェイスブックやツイッターのおかげで、ポップアップの告知も簡単にできるという。ふつうのレストランに飽きてきたなら、ポップアップに足を運ぶのも楽しいかもしれない。

 


■小倉マコ プロフィール
カナダ在住ライター。新聞記者を始め、コミックエッセイ「姑は外国人」(角川書店)で原作も担当。 
ブログ: http://makoogura.blog.fc2.com 

 

 

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は今号をもちまして終了いたします。

しかし、日系コミュニティーに支援されて41 年余り続いてきた新報を存続させたいとの思いから、オンラインによるウェブサイトでの情報発信を継続することになりました。

SNS を含むオンラインは、弊紙で記者をしておりました三島直美と西川桂子が、責任者として引き継ぎ新体制で再出発いたしております。

2020年7月1日より公開されました新バンクーバー新報サイトは以下となります。

今後も引き続き、ウェブサイトの閲覧をよろしくお願いいたします。

https://www.vancouvershinpo.ca/