2018年11月15日 第46号

 

 関係代名詞を文章で説明しようとするととても長くなる。気持ち英(え〜)会話ではそんな長い文章は掲載できないし、するつもりもないが、お勧めしたいのは、基本的な文章を覚えて少しずつ応用していくことである。

 例えば下の質問を考慮していただきたい。

Something is wrong. 「何かおかしい」

What’s wrong? 「どうしたの?」

 これは「何が」「間違っているのか」ということだが、例えばその「間違っていること」が「コンピューターが作動しないこと」だとする。

My computer is not turning on. 「コンピューターが始動しない」

 この上の2つの文を続けて言うのであればこういうことになる。

What’s wrong is that my computer is not turning on! 「何がおかしいのかは、コンピュータが動かないってこと!」

それか、または My computer is not turning on. That’s what’s wrong! 「コンピューターが始動しない。それがおかしいのよ」

 という風に2つの文章に分けることもできる。だから、あえて2つの文をつなげる必要もないが、それでも関係代名詞は使われていることになる。

 短くても2つの節をつなぎ合わせて必要なこと、したいことを表現する際には、“What I need is”“What I want to do is”を使うことによって、ただ「これが欲しい」、「あれがしたい」という、“I need”“I want”的な表現より一歩上級の会話をすることができる。

What I need is sleep. 「わたしが必要とするのは寝ること」

All I want to do is just to sleep. 「わたしがしたいのは寝ることだけ」

 簡単な応用編としては、常に相手が言ったこと、欲しいものを確認するうえでの質問や、人の確認などをするときには以下のような質問を使う。

Is that what you want? 「それが欲しいの?」

Is that what you want to do? 「それがしたいの?」

Is that what you said? 「そう言ったの?」

Is he someone you know? 「彼はあなたの知ってる人?」

Is he the actor who was in (movie title)? 「彼は(映画の主題)に出てた俳優かな?」

 英語の文章自体はそこまで複雑ではないのだが、関係代名詞の応用です、みたく言われるとかしこまってしまうので、あまり考えずに会話の一部として覚えて使っていただきたい。そうしていくうちにもっと複雑な、複数の節が重なる文章をつなぎ合わせて話すようになっていることだろう。

(文・イラスト 亀谷長政)

 

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