2019年12月5日 第49号
カナダの5大銀行のひとつ、モントリオール銀行が12月3日、第4四半期(8月〜10月)の収益が119億ドルに落ち込んだと発表した。
これには再建のための3億5700万ドルの費用も含まれていることも公表した。デジタル化とビジネスの簡素化を加速させているという。その中で全体の雇用から約5パーセント削減することも発表した。
正確な解雇者数は発表されていないが、現在の雇用者数から計算して約2200人になると各メディアでは試算している。カナダで約1500人、アメリカで約675人。
第4四半期の収益が落ち込んだ大きな要因の一つに、アメリカでの取引数が個人・法人ともに減少したことを挙げている。
カナダの大企業による雇用削減はアルバータ州でも発表された。カルガリー市に本社を置くカナダの大手石油会社ハスキーエナジー社は12月2日、10月までに約370人を解雇したと発表した。
この日開いた電話会議で、2020年、2021年に向けての方向性を語る同社ロブ・ピーボディCEOが明らかにした。同氏は「より集中的で、シンプルな企業へシフトして利益を出す努力を続ける」と語っている。