2019年6月20日 第25号

 カナダ保健省は今年10月17日からマリファナ入り食品の販売を許可すると14日に発表した。販売を予定している製造者は保健省の承認を得る必要がある。申請から承認までは少なくとも60日間はかかるため、実際に商品が商店に並ぶのは12月中旬になるとしている。

 今回販売が許可されるのは、食品、飲料、外用品、濃縮品となっている。それぞれに含有するテトラヒドロカンナビノール(THC)の量を制限。THCとはマリファナに含まれ使用すると「ハイ」になる成分。食品ならば一袋に10ミリグラムまで、ビタミンやミネラル、ニコチン、アルコールと一緒に使用することを禁止している。カフェインとの使用も制限されている。

 外用品とは肌に直接塗るクリームなどの商品で、濃縮品はカプセルなどで直接飲むタイプと吸飲するタイプの商品。飲料も含めて、食品同様に含有量には制限がかけられている。

 また包装にも厳しく、子供が喜んで手に取るようなデザインではなくシンプルなものにすること、マリファナ製品とはっきりと分かるデザインであることなどが条件となっている。

 保健省はマリファナ食品などが出回った後の注意として、一度に大量に取らないようにと呼びかけている。すぐに体への影響が現れる、吸ったり、吸引したりするマリファナとは違って、食品などに含まれるマリファナは、体内に入れて数時間後にその影響が現れると説明。そのため食べた後しばらくは運転などを控えるよう注意をしている。

 

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