2018年12月13日 第50号

 オンタリオ州オタワ市郊外で、キリスト降誕の場面を再現した人形が役場前から盗まれたものの、何日か後に無事発見された。

 事件が起きたのは、オタワ市の西80キロメートルほどにある、人口8千人ほどの町レンフルー。その町役場前の広場に設置されたのは、キリストが動物小屋の中で生まれ、東方三博士が礼拝に訪れるという有名な場面。この時期になると、この情景のミニチュアがあちこちで見られるようになるが、この町のものは、ほぼ等身大の人形を用いて再現するという、大掛かりなもの。

 その情景の中心にあった幼子イエス・キリストが盗まれたのは、先週末に行われたクリスマス・パレードの最中だったとみられている。それから3〜4日後の5日朝、その像が近くの駐車場に放置されていたのを住人が発見した。4キログラムほどのイエス・キリスト像は、雪のうっすら積もった駐車場にうつぶせになった状態だったという。

 幼子イエス・キリストは無事もとの場所に戻されたが、実はこの像が盗まれたのは今回が初めてではなかった。2015年にこの像を盗んだ男は、それをあちこちの新年パーティーに持参してまわり、最後は警察に逮捕された。

 

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