2018年9月13日 第37号

 ブリティッシュ・コロンビア州サレー市の特定の地域で、レジオネラ症が集中発生したことで、大手スーパーのウォルマートは自主的な営業停止と設備の洗浄の勧告を受けた。

 集中発生の感染源を追っていたフレーザー保健局は、同市ギルフォード・タウンセンター内にあるウォルマートの空調用冷却塔から、同菌を検出した。しかし、この冷却塔の菌と集中発生の関連については確認できていないとしている。同局によると、過去3週間で7件のレジオネラ症が報告されたという。

 レジオネラ症は肺炎の一種で、レジオネラ属菌によって引き起こされる。菌は停滞または循環する水の中で繁殖し、その菌が入った飛沫を吸い込むことで肺炎が発症する。そのためビルの空調用冷却塔や循環水を利用した噴水、水を長い間ためたままのジャグジーバスなどが感染源となることが多い。

 同局からの勧告を受けたウォルマートは7日に営業を停止、8日に同店の冷蔵・冷凍システム全体の洗浄と消毒を行ったのち、営業を再開した。なお、当面は冷蔵・冷凍食品は販売しないこととしている。

 

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。