2018年9月13日 第37号

 カナダ統計局は7日、8月の失業者数が51600人となり、失業率は前月の5・8パーセントから6パーセントに悪化したと発表した。

 失業者数が大幅に増加したのはパートタイムで92000人、フルタイムは40400人増加している。

 業種別で特に減少したのは、建設業16400人、製造業9200人、サービス業21200人、専門業・科学技術業22100人だった。

 今回の労働統計が、来月のカナダ銀行の金利引き上げに影響する可能性は低いと専門家は語っている。カナダ銀行は5日、翌日物金利を1・5パーセントのまま据え置くことを発表したが、今後も緩やかに金利を引き上げていくことを示唆している。次回10月の発表では引き上げられるのではないかと予想されている。

 今回の労働統計では地域別で大きな差が出た。最も失業者数が多かったのはオンタリオ州で80100人。7月には60600人増加したが、完全に相殺した。失業率も5・4パーセントから5・7パーセントに悪化した。

 その他の主要州の失業率は、ケベック州が変わらず5・6パーセント、アルバータも前月から変化がなく6・7パーセント、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州は前月の5・0パーセントからやや悪化し、5・3パーセントとなった。ただ、それでも全国で最も低い失業率となっている。

 主要都市では、オンタリオ州トロントが変わらず6・1パーセント、ケベック州モントリオールは6・1パーセントから6・0パーセントに、アルバータ州カルガリーは7・9パーセントから8・2パーセントに悪化、BC州バンクーバーは4・4パーセントから4・7パーセントに悪化した。バンクーバーは主要都市では唯一の4パーセント台と、依然低い失業率を保っている。

 

 

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