2018年8月30日 第35号

 連邦保守党マキシーム・ベニエ議員が23日オタワで記者会見を開き、離党することを表明、新党を結成する用意があることを明らかにした。

 ベニエ議員は、現在のアンドリュー・シェア党首の政策を批判。「私は真の保守党の考えを守ろうと政界にいる。それはこの国の将来をとても心配しているからだ」と語り、シェア党首はジャスティン・トルドー首相よりも中道寄りだと思われる、それでは2019年総選挙でトルドー自由党政権に勝つことができないと批判した。

 「この党は知性的にも、理性的にも、崩壊していて再構築することができないところまできていると認識するに至った」と離党の理由を語った。

 今後は全国を回って保守党の在り方を話し合いたいと語り、現在の保守党が失った「保守党の核となる原則」を自分は信じていると語った。

 ケベック州ケベックシティのボース選挙区で2006年に保守党から出馬し初当選。以後、ここまで保守党として再選を果たしている。スティーブン・ハーパー保守党政権時代には外務相や産業相などを歴任した。

 ただ独自の政策を公表する議員としても知られ、最近では保護措置政策や移民政策について、保守党の立場を批判。酪農業や養鶏業を保護するための供給管理をする保護措置政策を廃止すべきと主張。また移民政策では、「超多文化主義、超多様化主義はカナダを二分する」と独自の理論を展開して波紋を呼んだ。

 党内では、党首選で敗れたショックから立ち直れていないのではとの声も聞こえている。保守党は、2015年総選挙で自由党に敗れ政権を譲ったあと、ハーパー前首相が辞任。ロナ・アンブローズ暫定党首を経て、昨年の党首選でシェア党首が誕生した。この時の党首選に立候補していたのがベニエ議員。一騎打ちの決選投票で、51対49パーセントでシェア党首に敗れた。

 23日からノバスコシア州ハリファックスで党大会を開く直前の、ベニエ議員の今回の、党を二分しかねない騒ぎに2019年総選挙に向け自由党が喜ぶだけとの声が聞こえている。

 ベニエ議員は無所属として議員を続け、来年の総選挙に立候補する意向を示している。

 

 

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