2018年8月2日 第31号

 ケベック州モントリオール市のオリンピック・スタジアムで7月19日、自然保護団体グリーンピースのメンバーが外壁によじ登って抗議活動を行った。

 4人のメンバーらはロッククライミング用の装備とロープを身につけ、夜明けとともにスタジアムの突き出た塔の外壁を登り始めた。塔の高さは165メートルあり、当初の計画ではその最上部にトランスマウンテン・パイプライン計画に反対する横断幕を掲げる予定だったという。実際には8時40分ごろ、メンバーが約60メートルの高さまで達した段階で横断幕を広げた。そこにはジャスティン・トルドー首相に向けた『パイプライン建設を中止せよ。我々のお金を汚すな』というメッセージが書かれていた。

 警察はメンバーらの真下のエリアを封鎖するとともに、スタジアムを訪れていた観光客や従業員を退去させた。またメンバーが地上に降りた時点で、公衆に対する迷惑行為の罪で逮捕した。

 グリーンピースは、カナダ政府が同パイプラインを買い上げることは、汚染物質削減という世界に向けた公約に反するものだと批判している。

 

 

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