2018年6月28日 第26号

 ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド総合病院で出産した外国人が2012年、新生児の集中治療にかかった費用を未払いのまま帰国した。バンクーバーコースタル保健局は、治療費とその利子の合計120万ドルを請求する訴訟を起こした。

 訴えられたのは、2012年春に同総合病院で出産した、ヤン・シア被告。出産後に新生児が合併症を引き起こしたため、病院が新生児ケアを行った。その際の費用は31万2595ドルだったが、同被告は未払いのまま帰国してしまった。

 今回の訴訟の内容によると、シア被告の負債額は当初の費用のほか、この67カ月の間に膨れ上がった、毎月2パーセントの利子を合わせた約120万ドル。コースタルヘルス保健局の代理を務める弁護士が提出した訴状には、シア被告はリッチモンド総合病院との契約に違反し、病院からの請求額、またはその一部の支払を履行していないことが指摘されている。なお、シア被告の所在は、現時点では不明とされている。

 リッチモンド総合病院は、外国人(主に中国人)がカナダ国内で出産する、いわゆる出産ツアーのメッカ。出生地主義を取るカナダでは、両親共に外国国籍であっても、生まれた子供には無条件でカナダ国籍が与えられるため、社会保障の充実したこの国で暮らすことを目当てにした外国人が後を断たない。しかしこうした行為は移民システムの乱用であり、また、この国の保健システムを悪用していることになる。

 同総合病院では2016年より、カナダに住んでいない母親の出産には7500ドル(帝王切開出産には1万3000ドル)の前払いを請求するようになった。しかし新生児ケアなど、高額治療が必要になった場合についての対応は、現在のところ具体的には決められていない。

 一方、バンクーバー市のBC州女性病院(BC Women's Hospital)のように、外国人の出産を受け付けていない病院もある。

 

 

 

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