2018年6月14日 第24号

 アルバータ州東部で9日、気圧の谷の通過に伴う暴風が吹き荒れ、農家の納屋などに被害が出た。カナダ環境省によると、同州エドモントンの東、サスカチワン州との州境に近いロイドミンスターや、カルガリーの東南東でやはり州境に近いメディシン・ハットなどで秒速35メートル近い暴風を記録した。

 この暴風で、メディシン・ハット北西のティリー付近で高速1号線を走っていたセミトレーラー・トラックが横転した。また、干し草を保存する納屋やピボットと呼ばれる、農作物に水を撒くための車輪を備えた高架式散水設備が風でなぎ倒されたり、倒壊したりする被害があちこちで起こった。

 ティリーのパトリック・ファビアン消防署長によると、穀物を貯蔵する鉄板製のサイロが、まるで風に吹き飛ばされる空き缶のように地面を転がり、中には数百メートル以上飛ばされたものもあったという。

 そのほかエドモントンの北東200キロメートルほどにある町セント・ポールでは、竜巻の発生を目撃したという情報もあった。

 

 

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