2018年6月14日 第24号

 ケベック州モントリオール市の東90キロメートルほどにある、人口800人ほどの町サン・ナゼール・ダクトンに住む老女が、運転中にハンドル操作を誤り、道路脇の溝に突っ込み死亡した。

 この女性ブランシュ・マジョールさん(97歳)は、車の運転が何よりも好きだった。彼女は姪のマデレン・マジョールさんに対し、視力が十分で神が自分に運転することを許して下さる間は、運転が私の至上の喜びであり、他の何もいらないと語っていたという。

 そんなマジョールさんだったが、7日午後に近くのサン・トゥージェーンに向かって運転中、おそらく車の前を横切った鹿か何かの動物をよけようとハンドルを切り、そのまま道路わきの溝に突っ込んだ。あおむけの状態になった車の中で、彼女は帰らぬ人となった。

 検視の結果によると、死因は頸椎骨折。ほぼ即死に近く、苦しみを感じることはなかっただろうと検視官は話していた。また検視官によるとマジョールさんの健康状態は良好で、心肺機能に問題はなく、運転中に心臓発作を起こした形跡もなかったという。また警察は、スピードの出しすぎの可能性もないとしている。実際のところ、マジョールさんはかつて、ゆっくり走りすぎると、警察官から注意されたことがあったほどだ。

 

 

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