2018年2月8日 第6号

 アルバータ州政府レイチェル・ノッテリー州首相は2月6日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州産ワインの購入を停止すると発表した。現在、同州で販売されているワインの撤収などはないという。

 これはBC州政府が1月30日に発表したオイルサンド輸送に関する新規制に対する報復措置で、ノッテリー州首相は「アルバータ州の産業を攻撃すると、こうなるという事実を示してBC州政府の目を覚まさせるいい1歩になった」と語った。

 アルバータ州はBC州産ワインを年間約1700万本購入、約7千万ドルになる。BC州ワイン産業にとってBC州以外では最大販売先で約10〜15パーセント占める。

 2月1日には、アルバータ州が検討しているBC州からの電力購入の契約を白紙に戻すと発表している。ノッテリー州首相によると、この契約白紙でBC州が被る損失額は5億ドルになるという。

 BC州のやり方は「違法であり、違憲だ」と批判しているノッテリー州首相は、この時これが第1歩だとし、まだ対抗措置を取る用意があると語っていた。その第2弾としてBC州ワインを攻撃した。数日前にはアルバータ州のレストランがワインの提供を停止するとツイッターで発表した。

 これにはBC州はもちろん、アルバータ州からも賛否両論が噴出している。アルバータ州で販売されている国内産ワインの多くがBC州産で、BC州ワイン産業に関わっている人々も多いという。「州民から政府がチョイスを奪うのはいかがなものか」との声も紹介されている。アルバータ州野党の連合保守党ジェイソン・ケニー党首は、ノッテリー州首相の手段に賛同している。

 BC州のワイン産業は、パイプライン建設とは全く関係ない。ただBC州ではケローナ-ウエスト選挙区で2月14日に補欠選挙が行われる。この辺りはワイン産地で知られる。今回のアルバータ州政府の措置が選挙にどのように影響するかにも注目が集まっている。

 BC州政府は1月30日にオイルサンド輸送に関する環境対策の規制強化を検討していることを公表。これが実行されれば、現在進行中のキンダーモーガン社トランスマウンテン・パイプライン拡張工事計画がさらに遅れることになる。

 BC州ジョージ・ヘイマン環境相は31日、現段階ではまだ提案だとしながらも、アルバータ州政府が違法だという主張には同意できない、BC州政府には、環境管理法に基づいて、BC州の海岸線や州内の環境を保護する権限があると反論している。

 

 

 

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