2017年10月19日 第42号

 オンタリオ州トロント中心部で14日、カナダを代表する食べ物の一つプーティーンの早食い大会が開催された。

 プーティーンは、フライドポテトにグレービーソースとチーズカード(牛乳が凝固した、チーズになる前の状態)をかけたもの。カナダ・ケベック州が起源のファーストフード。

 この選手権はアメリカに本社を置く、世界各地で食べ物選手権を手掛けるイベント会社メジャー・リーグ・イーティング社が企画、トロント市中心部のショッピングセンター、イートンセンターに隣接する広場ヤング=ダンダス・スクエアで開催された。

 今年の優勝者は、米ニュージャージー州イースト・ウィンザー市から参加したカルメン・シンコッティさん(24歳)。地元のプーティーン専門店スモークス・プーティナリー提供の1・5ポンド入りプーティーンを食べ続け、20・25ポンド(約9・2キログラム)を平らげた。

 世界記録の25・5ポンドには達しなかったが、今回が2回目の挑戦というシンコッティさん、賞金3千ドルのほか、巨大なトロフィーや数々の景品を手に入れた。さらに昨年は食べ終わった後にひっくり返り死ぬのではないかと思うほどだったが、その経験を生かした今年は終了後もこうして立って歩くことができ、なによりもプーティーンを楽しむことができてよかったと取材に答えている。

 そんなシンコッティさんは、決して大柄ではない。逆に体重150ポンド(約68キログラム)という、参加者の中でも最も小柄なひとりだった。そんな彼は今年春に米ニューヨーク市で行われたネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権で、62本のホットドッグを10分間で平らげ2位になっている。ホットドッグに比べると、プーティーンはグレービーソースがフライドポテトを柔らかくするので『流し込みやすい』と取材に語るシンコッティさん。食べ物によっては開始直後に棄権したくなることもあるが、プーティーンの場合は、1分ちょっと経った頃にはあと10分はいけるという感触が得られたという。

 同選手権のアマチュア部門ではトロント市の北、シムコー湖のほとりの町オリリアから参加したダリエン・トーマスさん(18歳)が10分間で4・5ポンドのプーティーンを食べ優勝。ちなみに昨年は3位だった。彼のテクニックは、口に入れる前にプーティーンを手で握りつぶす『手のひら咀嚼』。こうすることで、いったん口に入れたらほとんど噛まずに飲み込めると話している。

 トーマスさんもシンコッティさん同様細身だが、彼はその方がおなか周りの脂肪にじゃまされず胃が拡張できるので、大食いには向いているという持論を披露していた。

 この選手権にプーティーンを提供したスモークス・プーティナリーの創業者ライアン・スモルキンさんは、この日の見物客のために8千から1万個の無料プーティーンを用意した。この件についてスモルキンさんは、7回目となる昨年は2万人を超える観客が集まり、101年の歴史を誇る早食い選手権ーネイサンズ・ホットドッグ早食い選手権ーに次ぐ世界第2位の規模を誇る大会となったことに触れ、それに対するお礼だと語っていた。

 

 

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