2017年10月19日 第42号

 ブリティッシュ・コロンビア州自由党は第1回党首討論会を15日、サレー市で開催した。参加したのは党首選に立候補している7人のうち6人。前政権から当選した州議員5人、アンドリュー・ウィルキンソン議員、トッド・ストーン前運輸相、マイク・デヨン前財務相、マイケル・リー議員、前バンクーバー市長サム・サリバン議員、そして前サレー市長ダイアン・ワッツ氏。テラスの起業家ルーシー・セイガー氏は欠席、マイク・ベニエ元教育相は前日に党首選から撤退することを発表した。

 討論会では、各候補とも多くの時間を自由党が政権交代を余儀なくされた反省の弁に費やした。多く聞かれたのは州民の声に真摯に耳を傾けなかったというもの。

 ウィルキンソン議員は3万フィート上から州民に説教するようにBC州経済の信用格付けやGDP負債率で自由党の政策の成功を説いても、州民の実生活には何の意味も持たなかったと反省した。その点、新民主党(NDP)の州民の生活を少しでも楽にする訴えは効果的だったとも語った。

 デヨン前財務相は自分たちの経済政策が間違っていたとは思わないと主張。経済が好調なだけに州民にもっと還元してもいいのでは、との批判の声が党内から出たこともあったが、前財務相がその点を反省することはなかった。

 自由党政権下でのBC州経済が好調だったとはいえ、住宅価格の上昇率と所得上昇率の間には大きな隔たりがあり、州民の生活が豊かになったという実感がないにもかかわらず、自由党前政権は自動車や健康保険料など州民生活に密着する費用の引き下げを行うことはなかった。

 こうした独りよがりな自由党前政権の政策がメトロバンクーバーで票を獲得できなかった要因とも言える。特にサレー市で大敗したことが大きく響いた。その反省もあり、この日はサレー市で第1回党首討論会を開催。ストーン前運輸相は立候補をわざわざサレー市で表明したほどの力の入れよう。討論会でもサレー市を意識し、前運輸相らしく公共交通機関の充実により帰宅時間の短縮が実現し、生活の質が向上すると訴えた。

 前サレー市長ワッツ氏は保守党から国政に進出し2015年総選挙で当選したが、今回の党首選立候補のため国会議員を辞職。州民の声を無視した自由党前政権の大敗に「自由党には変化が必要」とBC自由党とはかかわりのないことで党を一新できると強調した。

 サリバン議員はクリスティ・クラーク前州首相の政策を称賛しながらも、党には大きな変化と、それを実現できる実行力が必要と訴えた。

 党首討論会は全6回行われる。新党首は来年2月に決定する。

 

 

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