2017年9月14日 第37号

 ニューブランズウィック州のゲージタウン陸軍基地で先週、各国の狙撃兵が集まり射撃の腕を競う、第19回カナダ国際狙撃兵大会(Canadian International Sniper Concentration) が開かれた。

 参加したのはフランス、オーストラリア、オランダ、アメリカの陸軍のほか、カナダからは王立カナダ連隊、プリンセス・パトリシア・カナダ軽歩兵連隊(Princess Patricia's Canadian Light Infantry)、ケベック州の王立第22連隊のほか、ハリファックス地域警察、オンタリオ州警察、セントジョン市警察が参加した。  カナダ軍の狙撃兵部門を統括するジョン・ボージュワ大尉によると、この大会は狙撃兵同士の技術向上の機会にもなっていると、取材に話している。また大会では射撃の精度が求められるのは当然だが、それよりも狙撃兵の資質として試されるのは、40キロメートルを超える深い森林の中をナビゲートしながらミッション完遂のためにタイミングや計画を練るといった、総合的な能力だと説明している。

 3カ月前にはイラクで、カナダ軍の狙撃兵が3・5キロメートルの距離からダーイッシュ(イスラム国)の兵士を射殺したことが確認され、狙撃距離の世界記録を更新したばかりだ。

 

 

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