2017年6月29日 第26号

 トロントで25日に行われたプライドパレードに、ジャスティン・トルドー首相が今年も参加した。カナダの首相として初めて参加した昨年に続き2回目。首相とともにソフィ首相夫人と、その二人の子供も参加。LGBTQコミュニティのシンボル、虹色の旗を振って行進した。他にも、自身が同性愛者であることを公表して州首相となったオンタリオ州キャサリーン・ウィン州首相とそのパートナーや、トロント市ジョン・トーリ市長も行進に加わった。

 頬に虹色のメープルリーフのフェイスペイントをしたトルドー首相は、行進前に記者団の質問に応じ「多様性こそがカナダの強みであり素晴らしさ。今日はそれを祝う一日」と語った。

 さらにこの日は、「イード・ムバラク」と書かれた靴下をはいていたことでも注目された。ラマダン明けを祝うイード・アル・フィトルで使われる言葉。前日に明けたラマダンを祝い、イスラムコミュニティに敬意を示したようだ。

 多様性を祝う象徴となっているプライドパレードだが、今年はトロント市警のユニフォーム姿での参加は見送り、警察官は私服で警備にあたった。これはプライドパレード組織委員会が黒人団体ブラック・ライブズ・マターのトロント支部の要求に応じたもの。ジョン・トーリ市長は、来年のパレードまでにはトロント市警との関係を改善していることを願っていると語った。

 この日は約150の団体・機関が参加。国内最大のパレードとなった。

 

 

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