2017年4月20日 第16号
オンタリオ州トロント国際空港で6日、乗客のスーツケースから時限爆弾のような装置が発見された。
スーツケースの所有者は、アメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキーに住むジョセフ・ガラスカ容疑者で、トロント発アメリカ・シカゴ行きの便に搭乗しようとしていた。装置を発見したアメリカ税関・国境警備局からの通報を受けたピール群警察の爆発物処理班が出動、最終的には、この装置は偽物だということがわかった。
しかし搭乗客全員と、その所持品の再検査および旅客機内の捜索を行ったため、出発に4時間の遅延を生じた。そのため多くの乗客が次の乗継便に乗り遅れたなどの影響が出た。
ガラスカ容疑者は空港で逮捕されたが、その後、保釈されミルウォーキーの自宅に戻った。税関・国境警備局がツイッターで公開したニセ爆弾の画像を見ると、円筒形の爆弾の上に電子回路とデジタル時計の表示板がセットされており、いわゆる時限爆弾の格好をしている。
ガラスカ容疑者の妻は地元テレビ局の取材に対し、あれは自作の目覚まし時計であり、自家製爆弾というのは全くの誤解だと説明していた。