2017年3月30日 第13号

 2014年のソチ冬季五輪大会で銅メダルを獲得した、サスカチワン州レジャイナ市出身のスノーボーダー、マーク・マクモリスさん(23歳)が25日、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー近郊でバックカントリー・スノーボード中に大けがを負い、バンクーバー総合病院にヘリコプターで救急搬送された。

 マクモリスさんは今シーズン、Xゲーム大会(X Games)でメダルを3個獲得しているほか、ワールドカップでは2個のクリスタルトロフィー(ひとつは冬季五輪の新種目となったビッグエア競技、もうひとつは総合優勝)も手に入れている。

 マクモリスさんのけがの詳細は明らかにされていないが、あご及び左腕の骨折、脾臓破裂のほか、骨盤にもひびが入った模様。さらに肋骨も骨折し左の肺が潰れたとのこと。

 先週末の段階で2つの手術を行い、呼吸の確保と、あご、腕の骨折の治療が施された。カナダチーム所属の医師によると、どちらの手術も成功したが、今の段階でマクモリスさんがいつごろ復帰できるかはわからないと話している。

 マクモリスさんは2016年2月にも、アメリカ・ロサンゼルスで行われていたエアー・アンド・スタイルの大会2日目に大転倒、大腿骨を骨折する大けがを負っている。しかしその後の回復は比較的順調で、同年7月のメディアの取材には85〜90パーセント治癒していると語っていた。

 また2014年のソチ冬季五輪のスロープスタイル競技では、その直前のXゲームでの負傷(肋骨にひび)を押して出場し、銅メダルを獲得している。

 このこともあり、カナダ・スノーボーダー連盟のエグゼクティブ・ディレクター、パトリック・ジャービスさんは、マクモリスさんが、とびぬけた回復力の持ち主であり、2018年の冬季五輪を目指してリハビリを開始するだろうと語っている。

 

 

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