2017年1月12日 第2号
エアカナダで客室乗務員をしていた従業員が、同社と労働者補償上訴機関を提訴したことが4日分かった。
ケリー・ゼチェルさんが乗務員として搭乗していた2012年5月の東京からバンクーバーに向けて飛行していたエアカナダ機内で、バンクーバーまであと2時間の上空でワイヤーが焦げたようなツンとした異臭に他の乗務員と気づいた。臭いが強い場所を特定し異臭源を探したが、異臭が強くなるだけで原因となるようなものは見つからなかったという。しかし、ゼチェルさんはこの時の異臭が原因で、喉や呼吸器官に炎症を起こした。
飛行機は無事バンクーバーに到着。その後の調査で、異臭の原因はエンターテイメントシステムのオーバーヒートとゼチェルさんや他の乗務員は聞かされたとしている。
ただゼチェルさんはその後医師から、ストレスからの精神的障害と肺に炎症があると診断を受け、1週間以上仕事を休まなければならなかったと訴え、2012年9月に労働者補償委員会に一旦は認められた。しかし、その後、航空会社側の上訴などで状況がもつれ、現在まで続いている。そして今回の提訴となった。