2016年12月22日 第52号

 1985年から1992年まで放映されたアメリカの人気TVドラマ、「愉快なシーバー家(Growing Pains)」。日本でも放映されたこの番組で、父親のジェイソン・シーバー役をつとめたアラン・シックさんが13日、アメリカ・カリフォルニア州バーバンクで死去した。

 享年69歳だった。シックさんはオンタリオ州カークランドレーク生まれ。現在住んでいるバーバンクで息子のカーターさん(19歳)とホッケーをしているときに心臓発作を起こした。すぐさまプロビデンス・セント・ジョセフ・メディカルセンターに運ばれたが、そこで息を引き取った。

 「愉快なシーバー家」の前、70年代後半にシックさんが司会を努めていた番組「アラン・シック・ショー」は、ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市で製作されCTVが放映していたなど、アラン・シックさんとBC州は長く深い関係にある。

 アラン・シックさんは今月初めに、同州のスキーリゾート・ウィスラーで開かれたウィスラー・フィルム・フェスティバルで「カナダのアイコン賞」を受賞するため同地を訪れている。フェスティバルのエグゼクティブ・ディレクターを務めたシャウナ・ハーディ・ミショーさんは訃報に触れ、「カナダのアイコン賞」のコンセプトは、絶え間ない努力で常に新境地を開いていった人を讃えるもので、アラン・シックさんは誰からも愛され続けてきた、カナダの精神を代表する人物であり、アイコン以上の存在だと取材に語っている。さらに授賞式で彼が語ったスピーチに感動したとも付け加えている。

 アラン・シックさんには、最初の妻との間に生まれたロビンさん(シンガーソングライター兼プロデューサー)とブレナンさんが、また2人目の妻との間に生まれたカーターさんの3人の息子がいる。現在の妻のタニヤ・コーローさんは3人目の妻となる。

 

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