2016年12月22日 第52号

 ブリティッシュ・コロンビア州政府は14日、2017年1月1日からの健康保険(MSP)改定に伴い、負担額が増加する対象者に通知書を送付した。負担増は、所得が高く子供がいない夫婦を中心に実施され、高齢者も対象にしている。

 例えば、夫婦合わせて年間所得4万5千ドル以上の場合、1カ月14ドル、年間で168ドルの増額となる。高齢者夫婦の場合は、年間所得5万1千ドル以上で同様の増額となる。

 一方で、子育て世代、ひとり親家庭、低所得者では負担減となる。政府は、例えばひとり親家庭で子供2人の場合、年間で約900ドルの負担減、ひとり親家庭で年間所得が4万ドル以下の場合は約1200ドル負担減となるとマイク・デヨン財務相は説明している。

 野党新民主党(NDP)ジョン・ホーガン党首は、今回の保険料は不公平と批判している。NDPとしてはMSPを全面廃止する政策を検討しているという。今回は詳細を明らかにしていないが、州政府が予算案を発表した後に独自の税制改革案を発表すると語っている。

 MSP改定は今年夏にすでに決定していたことで、今回はその実施を前に対象者に通知された。

 

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