2016年12月1日 第49号

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市は、家庭での漏水による上水道の無駄を削減するため、ユニークなコンテストを発表した。

 市役所によると、特にトイレは大きな要因のひとつになっており、1日に最大で135リットルもの水が無駄に流れているという。

 このことを真剣に考えてもらおうと、市は11月下旬に各家庭に送付予定の税金通告書に、トイレの水漏れをチェックする方法を紹介したパンフレットと、そのためのテスト紙片を同封することにしている。

 テスト方法はいたって簡単。トイレの水タンクに、このテスト紙片や食紅を少量滴下して、タンクの水を着色する。そのまま水を流さず15分待ち、その間に便器のほうの水が同じ色に変わるかどうかをチェックするというもの。

 色が変われば水漏れの証拠。多くの場合はタンクの底にある、レバーの操作で開閉して水を流す「ふた」の部分の劣化が原因。一般的な住宅設備用品を扱っている店で入手でき、値段も高くなく比較的簡単に修理できるという。

 そして、市民の関心を高めるために市役所が考えたのが、今回のコンテスト。もし便器の水が青色(市が送付するテスト紙片を利用した場合、水は青色になる)になった場合、画像を専用ウェブサイトから投稿することで、このコンテストに参加することができる。

 応募期間は12月9日まで。優勝者には1年分のトイレットペーパーが賞品として贈られる。

 今回の取り組みは、同市が目指している「最もグリーンな都市」プロジェクトの一環。市では2020年までに市民一人当たりの水消費量を33パーセント削減する目標を掲げている。

 

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