2016年10月27日 第44号

 家事手伝い募集の広告がインターネット上の掲示板サイトに掲載されたが、これは事実上召使い募集の広告だと、非難された。

 広告主はバンクーバー市のガスタウンにある高級コンドの住人。広告には、専門職で働くカップルが、家事手伝いを探していると記述されていた。

 仕事の内容は洗濯、軽い食事の用意、部屋の片付けや整理整頓など。

 この広告を見たブリティッシュ・コロンビア大学で雇用と不平等について研究している教授シルビア・フューラーさんは、要は召使い募集の広告だと指摘した上で、貧富の格差が広がり続けているバンクーバーでは、必然的に起きたことだとも話している。

 またこの仕事に就いても、将来のキャリアアップのためには何にもならない点が問題だとも。

 さらに、フューラーさんは、個人宅の中だけで完結する仕事では、見合った給料が支払われなかったり、虐待や搾取的な対応をとられたりする危険性もあると警告している。

 この広告は、現在取り下げられている。

 

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