2016年9月8日 第37号
グレーターバンクーバー不動産協会は2日、8月のバンクーバーの住宅販売数が前年同月比で26パーセント減少したと発表した。
これで2カ月連続の減少。ただ、同協会によると7、8月の販売数は「通常並み」に戻った状況で、ことしの前半が記録的だったとの認識を示した。
8月2日にブリティッシュ・コロンビア州政府が実施したカナダ国籍・永住権所有者以外の住宅購入者を対象に課税する15パーセントの新課税「海外購入者税」の影響については、時期尚早として今回の販売数下落にどれほどの影響が出ているかは分からないとしている。
バンクーバーでは新課税実施前からすでに販売数は落ち着きを見せていたため、新課税はそれに海外購入者が多少減少するという現象となったに過ぎないのではないかとしている。
一方で価格は相変わらず上昇している。8月のベンチマーク価格は93万3100ドルで、前年同月比で31・4パーセント上昇。要因の一つに購入可能物件が少ないことをあげている。