2016年9月8日 第37号
後半から途中出場し、2点目を決めたヘイバー(#9:写真中央)。Photo by Preston Yip
FIFAワールドカップ2018ロシア大会の北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)の4次予選が9月6日、各地で行われた。
グループ1のカナダは、メキシコ、ホンデュラス、エルサルバドルと同組で、この日はバンクーバー市BCプレースでエルサルバドルと対戦。最終予選進出に負けられない一戦となった。
試合は序盤からエルサルバドルが攻め込む展開。しかし先制したのはカナダ。11分にFWラリン(#21)が中央で押し込み1点。前半を終え1‐0とカナダがリードした。カナダは前半だけでもゴール好機は3回あったが、いずれもゴールネットを揺らすことはできなかった。後半は53分にDFレジャーウッド(#2)がゴール前の混戦から右隅に放ったシュートが決まり2点目。56分にはエルサルバドル主将デルガド(#7)が、この試合2枚目のイエローカードを受け退場処分となりカナダに有利な展開となった。
しかし、78分には1人少ないながらもエルサルバドルがゴールを決め2‐1。カナダは後半1人有利になった後はほとんどチャンスがなかったが、アディショナルタイムに入り92分MFエドガー(#5)がゴールを決め3‐1として、勝利した。ただ、試合内容はレッド1、イエロー5と大荒れとなった。
4次予選は、各組4チーム3組に分かれて戦い、各組上位2チームが最終予選に進出することができる。
カナダはこの日エルサルバドルに勝利し、2勝3敗1分けの勝ち点7としたが、この日2位ホンデュラスが1位メキシコとの対戦で引き分けたため、勝ち点8としたホンデュラスが2位を確定し、カナダは3位で最終予選に進めず2018年W杯予選敗退が決まった。1986年以来のW杯出場の夢は今回もここで潰えた。
最終予選に進出したのは、メキシコ、ホンデュラス、コスタリカ、パナマ、アメリカ、トリニダード・トバゴの6チーム。ホーム&アウェー方式でリーグ戦を行い、上位3チームが本大会への出場権を得る。4位のチームは大陸間プレーオフに出場し、勝者が本大会へ出場できる。