2016年8月4日 第32号

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーに向かっていたウェストジェットの機内で、乗客のペットのヤモリが行方不明になった。

 先週末にオンタリオ州オタワからこの飛行機にヤモリと乗り込んだのは、ブリティッシュ・コロンビア州大学で言語学を専攻しているメリル・ビショップさん。しかし搭乗に際し係員から、航空会社の規定から犬、猫、鳥、うさぎ以外のペットは客室内には持ち込めないと告げられ、やむなく貨物室へ預けることにしたが、それ以来行方不明となった。

 ちなみに、このヤモリの名前は、ノム・チョンプスキー。これは、現代言語学の父とも評される言語哲学者のノーム・チョムスキーにちなんでつけられたもの。

 結局、3日後にノムはウェストジェットの手荷物エリアで発見された。ビショップさんはバンクーバー空港からほど近い同社の倉庫で27日、無事ノムとの再会を果たした。ビショップさんによると、ノムは多少痩せたようだが、それ以外は以前と変わった様子もないとのこと。しかしウェストジェット側からは、どうして行方不明になったのかなどの丁寧な説明はなかった。

 この件について同社は、2〜3日間はヤモリの様子を見守り、異常がなかったことを確認したいと述べるとともに、その原因を解明し必要な対策を取るとしている。

 ペットと再会できて一安心のビショップさんだが、ウェストジェットがもう少しフレキシブルな対応をしていれば、今回のような悲しい出来事は起きなかっただろうと、同社の対応を批判している。

 

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