カナダ政府は8日、ラトビアにカナダ軍を派遣することを正式に発表した。ポーランド首都ワルシャワでのNATO(北大西洋条約機構)首脳会議に出席していたジャスティン・トルドー首相が、同地での記者会見で明らかにした。

 2017年初めまでに、約450人のカナダ兵を派遣するという。同会議ではロシアとの国境が近いバルト三国やポーランドでのNATO軍の在留強化を話し合うのが目的で、カナダの他にアメリカ、イギリス、ドイツが、ポーランド、エストニア、リトアニアに派兵する。

 派遣期間は現時点では未定だが、NATO事務総長は今回の派遣について「無期限任務」とし、必要な限り駐留することを要請している。兵士の他にも最大6機のCFー18戦闘機も派遣する。

 カナダは現在、ウクライナにもウクライナ兵訓練のためにカナダ兵を派遣している。11日にウクライナを公式訪問したトルドー首相は、カナダ軍駐留地を表敬訪問。任務に従事する兵士たちを労った。

 ウクライナは2014年3月に、クリミアがロシアの侵攻を受け、以来緊張状態が続いている。カナダの他にもアメリカ、イギリスも訓練のための兵士を同国に駐留させている。

 さらに今回のウクライナ訪問では、ペトロ・ポロシェンコ大統領と会談し、2国間自由貿易協定でも合意。保守党政権時代から続くウクライナ支援を強化した。

 

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