ブリティッシュ・コロンビア州で自由党の政治資金集めに関し、苦情が申請されたことを受け、BCコンフリクト・オブ・インタレストのポール・フレーザーコミッショナーが調査に乗り出すことが7日分かった。

 BC州自由党が主催したクリスティ・クラーク州首相出席の政治資金集めのイベントに、参加者が多額の参加費を支払っていたことがメディアで報道されたことを受け、BC州新民主党(NDP)デイビッド・イービー議員とデモクラシー・ウォッチ共同設立者ダフ・コナチャー氏が同じ問題で別々に調査を申請していたことを受け、フレーザーコミッショナーが判断した。

 州の各党の政治資金集めについては、今月オンタリオ州で自由党がキャサリン・ウィン州首相が政治資金集めのイベントを個人的に開いたことが明らかになり非難を浴びた。その後、自由党政権は企業と労働組合からの寄付を禁止する法案を提出すると約束した。

 一方、BC州はNDPから提出された企業と労働組合からの寄付を禁止する法案を6日に却下。クラーク州首相は、寄付についての情報の透明性と選挙時の費用制限など現行法で十分に対応できると反論した。

 クラーク州首相は、自由党が主催した参加費1人1万ドルの政治資金パーティについて富裕層優遇との批判を浴びていた。それでも、政治資金集めについて規則の変更は必要ないとの立場を取っている。

 全国的にはオンタリオ州同様、企業や労働組合からの寄付を禁止する方向に動いている。ケベック州が最も厳しく、連邦政府をはじめ、アルバータ州、マニトバ州、ノバスコシア州も禁止に動いた。

 

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