アルバータ州カルガリーのサドルドームで3日、カナダ版グラミー賞とも呼ばれるジュノー賞の授賞式が行われた。

 ことしの最優秀アルバム賞を受賞したのは、ザ・ウィークエンドの名前で知られている、エイベル・テスファイ。同賞にノミネートされたジャスティン・ビーバーやドレイク、ジャン・ルル、ショーン・メンデスといったライバルをおさえ、アルバム『ビューティ・ビハインド・ザ・マッドネス』でこの賞を射止めたほか、彼はシングル『キャント・フィール・マイ・フェース』で最優秀シングル賞も受賞。また2日に行われた前夜祭でも、最優秀アーティスト賞のほか、最優秀ソングライター賞最優秀、R&B・ソウル・レコーディング賞も獲得し、45回目となる同賞の話題の人物となった。

 受賞の挨拶に立ったエイベル・テスファイはまず、ノミネートに挙がったほかのミュージシャンのアルバムに賛辞を送り、また彼らのために拍手を送るよう会場を促してから、自分の活動の支えとなった母親とファンに感謝の意を伝えた。

 アルバム賞を逃したジャスティン・ビーバーはファン・チョイス賞を受賞したものの、授賞式には出席せずビデオメッセージで挨拶を送ったのみだった。

 そのほかの賞としては、最優秀グループ賞にウォーク・オフ・ジ・アース、最優秀カントリー・アルバム賞にはアルバム『ジプシー・ロード』のディーン・ブロディが選ばれた。

 また、最優秀新人賞に選ばれたオンタリオ州ブランプトン出身のアレッシア・カラは、人生初めての受賞スピーチだと、少し涙ぐみながら挨拶した。

 そのほか、ベテラン・ロックシンガーのバートン・カミングはカナダ・ミュージックの殿堂入りを果たした。鳴り止まない会場からのスタンディング・オベーションに包まれながらステージに上がった彼は、この栄誉を故郷のマニトバ州ウィニペグに捧げるとスピーチ。2年前に他界した母親がこの会場で自分を見守ってくれているようだと語り、いい人に恵まれた自分は幸せだと結んだ。

 なお今回の様子は、音楽の授賞式としては世界で初めて高画質の4K解像度で放映された。

 

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