ジャスティン・トルドー首相は4日から2日間、オタワで全国主要市長と会談した。保守党政権時代にはなかなか実現しなかった首相と市長との会談。トルドー首相は5日の記者会見で、「10年間無視されてきた関係を再構築する」と語った。

 大都市の市長で構成される委員会BCMCの議長を務めたバンクーバー市グレゴール・ロバートソン市長は、首相と共に記者会見に臨み、市長の立場として首相と協力できることを歓迎すると語った。

 今回の会談でのBCMCの目的は、自由党政権が約束しているインフラ整備予算拡充に対する分配の懇願。首相は全ての要求に応じることはできないが、必要としているところに公平に分配すると語った。他にもシリア難民救済のための住宅問題の解決や温室効果ガス削減も会談内容に含まれた。

 ロバートソン市長は、メトロバンクーバーのインフラ整備に言及し、2本の新規スカイトレインの早期着工のための支援が必要と主張。その必要性は首相も理解していると述べた。

 また同日にオタワを訪問し、首相と会談したブリティッシュ・コロンビア州クリスティ・クラーク州首相は、BC州の橋と港湾の整備、BC州とアルバータ州を結ぶ送電線の改善などの必要性を主張。カナダで最も経済的に安定し、成長し続けているBC州でのインフラ整備はカナダ全体にとって重要で、連邦政府の支援と協力が不可欠と主張した。

 

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