カナダ・モーゲージ&ハウジング・コーポレーション(CMHC)は1月27日、天然資源産業が盛んな都市を中心に、住宅が供給過剰気味となっているとの報告書を発表した。アルバータ州カルガリー、サスカチワン州サスカトゥーン、レジャイナ、さらにはオンタリオ州トロントも含まれている。

 特にカルガリーでは2015年12月の空室率が5・3パーセントと、前年同月の1・4パーセントから急増。原油価格の急落から1年以上遅れて影響が出始めている。この頃になって、企業の人員削減による失業者の増加や、経済全体への悪影響が現れるためとみられている。

 CMHCによれば、過熱度、価格加速、過大評価、供給過剰、この4つの要素で住宅市場を分析した場合、上記4都市で問題が非常に大きい状況であることがよく分かると説明した。国内の他の都市では、この4つの要素に当てはまる傾向は今のところ低いとも報告した。

 

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