ブリティッシュ・コロンビア州2選挙区で2月2日、補欠選挙が行われ、両選挙区とも新民主党(NDP)候補が当選した。

 補欠選挙が行われたのは、コキットラム‐バーク・マウンテン選挙区とバンクーバー‐マウント・プリザント選挙区。両選挙区とも、前議員が昨年10月に行われた連邦選挙への立候補のため辞職し空席となっていたため、1月5日クリスティ・クラーク州首相が補欠選挙を発表した。

 バンクーバー‐マウント・プリザント選挙区は、NDPジェニー・クワン前州議員の選挙区で、1996年からNDPが常に優勢だった。今回もそれをそのまま引き継ぎ、マラニー・マーク候補が大差で当選した。マーク議員はBC州議会初の先住民族出身女性議員となる。

 一方コキットラム‐バーク・マウンテン選挙区は2009年に新設された時から、自由党ダグラス・ホーン前議員が議席を守ってきた。しかし今回は接戦の末、NDPジョディ・ウィケンズ候補に自由党候補者ジョアン・アイザックス候補が敗北した。

 自由党は補欠選挙に弱い。最近では2人しか当選していない。そのうちの一人がクラーク州首相。2013年の選挙で落選したクラーク州首相は、違う選挙区の議員に辞職をしてもらい、補欠選挙で自身が立候補して当選した。

 BC州では来年、州議会議員選挙が行われる。5回連続政権を狙う自由党政権にとって、今回の結果は懸念材料となった。

 

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