多くのハクトウワシが集まることで有名なブリティッシュ・コロンビア州スコーミッシュで3日、その個体数調査が行われた。

 バンクーバーから北へ車で1時間弱のこの地で開催されていた、第30回ブラッケンデール・ウィンター・イーグル・フェスティバルの一環として行われたこの調査には60人以上のボランティアが参加、スコーミッシュ川沿いを徒歩とゴムボートを利用して、ハクトウワシの数をカウントしていった。

 約20年前の最盛期には4千羽弱を数えたこの調査、今回はなんと最低記録の411羽にとどまった。調査のオーガナイザーも、このような事態は見たことがないと、驚きを隠せないでいる。

 この冬のスコーミッシュ川の水位は極端に低く、また氷結している箇所も多かった。そのためゴムボートのボランティアは、予定していた調査区間の3分の1ほどをボートから降り、それを担いで行動しなければならなかったため、最終的に調査区間全体を見ることができなかった。

 なお、ハクトウワシの減少には、えさとなるサケの減少が関与しているとみられている。例年11月にはシロザケがスコーミッシュ川を遡上し産卵するが、サケはその後死んで川岸に打ち上げられて、鳥などの食料となる。ところが今年の秋は大雨のため川が増水、そうしたサケの死骸を押し流してしまい、えさ不足に見舞われてハクトウワシの数が減ったというもの。

 またサケの減少についての別の原因には、サケ養殖場で発生する海シラミもあげられている。この寄生虫が、海に戻った若い天然サケにも移ったため、その減少を招いたと考えられている。

 その一方で、カナダ漁業海洋省は、過去2年にわたりシロザケの稚魚を大量に放流しており、今後の推移を見守りたいと、調査オーガナイザーは取材に語っている。

 ちなみに最近のハクトウワシ数の推移は、2013年が1627羽、2014年が637羽だった。最高記録の3769羽を数えたのは1994年だった。

 

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