メトロバンクーバーの市長で構成されている市長委員会は、メトロバンクーバーの公共交通機関を管理管轄するトランスリンク社の管轄権をブリティッシュ・コロンビア州から市長委員会に移行するようBC州政府に働きかけている。その実現に向けた提言が12月13日、理事で承認された。

 トランスリンクは財政難が続き、2015年の春にはトランスリンクへの資金支援のためにメトロバンクーバーに限定して州税を0・5パーセント引き上げるかどうかの住民投票が行われた。しかし結果は州民がノーを突きつけた。それには、トランスリンクの最高経営責任者(CEO)をはじめとする理事に高額な報酬が支払われていたり、スカイトレインが何度も途中停止するなど、州民のトランスリンクに対する信用がガタ落ちとなった背景があった。

 そうした信用を取り戻すためにも、利用者の声を聞き入れやすい市長委員会が管轄することが最善ではないかと、住民投票後から主張している。

 しかしBC州政府ピーター・ファスベンダートランスリンク担当相は、トランスリンクの管轄を変更する予定はないと13日、すぐに回答した。

 

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