自由党政権は上院の空席について、無所属議員を任命することを明らかにした。マリアム・モンセフ民主機構相とドミニク・ルブラン与党下院院内総務が3日、記者会見を開き、まずは上院議員を任命するための独立的機関の5人を任命したと発表した。

 上院議員については、2013年に起こった上院議員経費不正受給問題で、上院のあり方自体が問われていた。

 自由党は選挙前から上院の改革を主張している。不正問題が起こった後には、全ての自由党系上院議員を離党させ、無所属とすると発表した。現在もその状況は変わっておらず、上院は保守党政権が任命した保守党系議員と独立議員とで構成されている。新民主党(NDP)は政権を取ったことがないため、NDP系上院議員は存在しない。上院議員は首相によって任命される。

 今回の自由党の発表に対して、反対の意見が多く出ている。野党第一党保守党は、自由党政権が無所属上院議員を任命するのは「おかしな感じだ」と述べた。NDPは、それでは問題は解決しないと反論し、上院廃止を訴えている。

 保守党スティーブン・ハーパー前首相は2013年の不正事件以来、上院議員任命を停止している。現在、空席は22席。自由党は2016年末までに全て任命する予定と語っている。

 

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