出発前に
ウィスラーでジップトレックをすると決めたらまずは予約。特に週末は混んでいる場合が多いよう。実際、ビジターセンターにて私たちの隣で予約しようとし ていた人は、一日中予約で埋まっていると断られていた。靴は、必ず、スニーカーを履いていこう。サンダルは禁止である。また、カメラを持っていきたけれ ば、ジッパーつきのポケットのある服を着ていくとよい。手を離すと落ちるものは、全てスタート地点で預けなければならない決まりになっている。

とにかくやってみよう
まずは、低いところで練習。ワイヤーに自分の体を繋いであとはただひたすら落ちていく。思ったより怖くなくて一安心。そのあと、バンに乗って、山の上の 方へと進んでいく。途中でオリンピックのためのスライダーの横を通って進んでいく。オリンピックの準備が着々と進んでいるのを見て心を躍らせる。

さあ!本番!!
ジップトレックは、練習も含め全部で5本。全て違うコースに挑戦する。私たちが体験したベアーコースでは、最も高い場所で160フィート、エッフェル塔 と同じ高さのものがあったそうだ。頂上から先のない階段を降りていき、足が届かなくなった時点でそのまま向こう岸まで滑っていく。空中に自分から歩いて進 んでいくので、何度やっても足がすくむ。ただし、空中に一歩出てしまうと本当に自分は鳥になったのではないかという錯覚に陥るくらい気持ちが良い。今まで 見たことがない視点からの森や川を満喫することができる。恐怖心も一気に吹き飛ぶ。恐怖の先入観を捨てて、きちんと景色を満喫してほしい。最後の一本は、 逆さスタイルに挑戦する。両手両足を離して、頭を下にして落ちていく。

エコツアー
その名の通り、ジップトレックはエコツアーである。木々の間に渡してある木の板を通り森の奥へと進む。キツツキの開けた穴など、森林の上部の生活をうか がい知ることができる。各場所で、ツアーリーダーが森の仕組み、森を守る方法、実際の取り組み、普段の生活で私たちができる取り組みなどを事細かに説明し てくれる。ただアトラクションとして楽しむだけでなく、この素晴らしい自然を守るためにはどうしたらいいかと考えさせるところが、いかにもカナダらしいア イデアであると感心した。日本の観光産業も見習うべきである。

ココイコポイント
マイナスイオンたっぷりの木々の中で、今までと違った目線から森を楽しむ。森に感謝し、自然の大切さを肌で感じる。この自然を守るためにはどうしたらい いのか無意識のうちに考えてしまう。スリル満点のこのジップトレック無しではウィスラーは語れないと言っても過言ではない。一年中体験することができるの で是非とも挑戦してほしい。


インフォメーション
ジップトレックエコツアーズインク
フリーダイヤル:1-866-935-0001
ウェブサイト:http://www.ziptrek.com

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。