バンクーバー新報の告知版の貸部屋広告をみた人から以下のようなメールを受け取りました。日本人は相手の気持ちを考えてはっきり「ノー」と言わない場合がありますが、自分の意思ははっきり伝え、誤解を招かないようにしてください。


レントルーム探しで被害にあいました。


簡単に何があったかと言うと、レントルームを探していた際に知り合った家主(中年男性)からレイ プされかけました。実際のところ、運良く自力で逃げだし、隣人に助けを求め、事は収まったのですが、私のような被害にあわれる方が少しでも抑えられればと 思い、メールさせていただきました。

”2ベッドルームのうち1部屋をレント中”の記事を当新聞で見つけ、部屋を見に行く約束をしまし た。直前になって、2ベッドルームのうち1つはオーナーである中年男性が住んでいると知り、レントする事は止めたのですが、”日本語を教えてほしい”とい う彼の懇願で、彼の家の近くにある図書館で会うことになりました。しかし、図書館がその日、閉館だったため、”部屋を見て行って”という彼の言葉に、レン トする気はなかったものの、断りきれずついていきました。その日は家の中で1時間ほど話をしただけでした。家に上がるのを躊躇しているのを察し、鍵をかけ ずに戸をあけておく配慮もあったため、”考えすぎだろう”と思いました。

数日後、”日本語の勉強を手伝ってくれたらお金を払ってもいい”と言っていた言葉に魅かれ、また、英語を話す、自分にとってもいい機会だと思い、こちらから彼に連絡をとり会う約束をしました。その際に
”家でウィスキーを飲もう”と言われ戸惑いはあったのですが、”30歳以上の日本人の彼女を真剣に探している”という話や、”日本人向けのサイトで探すの を手伝ってあげる”と約束した際、本当に喜んでいる様子だった事から、自分は安全だろうと思い断りませんでした。(*私はちなみに22歳です。積極的な方 ではないので恋愛経験もほとんどありませんが、この年になって、あまりに軽率だった自分の行動を反省しています。)  それでも8時過ぎには帰るつもりで、携帯電話のアラームも設定していました。しかし、飲んで話をしている中で、”日本人の友達、男女関係なく昔、よく飲 んでいた”、”以前レントしていた日本人女性とも朝まで飲み明かしたりしていた”と聞き、また、友達として迎えられている感じだったので、話が盛り上が り、警戒心を捨て、アラームを止めてそのままずっと話こんでしまいました。

話が昔一緒に住んでいた日本人女性のこと、新しい彼女がほしいという話に戻り、 ”見つけるのを手伝ってあげるから”と言った時、急に彼の態度が変わり、襲い掛かってこられました。ここからはアルコールで頭がぼやけていたため、はっき りとした記憶はないのですが、とにかくトイレに逃げ込み、そこにあった大きな窓からなんとか這い出して、隣人に助けを求め、ことはおさまりました。

”日本人が好き”と言う外国人(今は私たちが外国人ですが)はよくいますし、友好的に話しかけてくれているのを露骨に拒否するのも失礼に当たるとは思い ますが、相手が異性であったり、独身の場合は特に、どんなに一見人がよさそうな人でも、警戒心は捨ててはいけないのが現実のようです。

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。