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ケガの藤澤選手に代わって、途中からサードの大役を務めた土屋選手(左)。チームの足を引っ張らないようにしたいと語っていた |
オリンピックテスト大会と位置づけられた同大会には、世界ジュニア男女上位10カ国が参加。日本からは女子代表のチーム北見、藤澤五月選手(スキップ)、藤澤汐里選手(サード)、岡部結衣選手(セカンド)、篠尾円佳選手(リード)、土屋海選手(控え)、藤澤充昌コーチが参加した。
全チーム総当たり戦の結果、上位4チームが決勝ラウンドに進むことができる。日本代表は健闘したものの、2勝7敗で10位となり、決勝ラウンドに進むことができなかった。
今大会、チームとしては去年の世界選手権の経験を生かして決勝ラウンドへの進出を目指していたが「それがかえって選手を緊張させたかな」と藤澤コーチは語っていた。
選手はそれぞれの目標を掲げ、スキップの藤澤選手は、「去年、アイスの切れ幅とか、スキップとしてアイス読みが他のチームのスキップと比べて劣っていたなぁという反省があったので、それをもっとレベルを上げていきたいなという目標がありました」と語った。岡部選手、篠尾選手は、ショット率を上げること、藤澤汐里選手はサードとしてスキップに楽なショットをさせるような働きをすること、5番手の土屋選手は、みんなの役に立てるようにというのが目標と控え目な声で語った。
勝敗以上に大きな収穫
去年も世界選手権を経験したチーム北見は、今年の目標をワンランク上の戦い方に挑戦することと掲げていた。今回は、トリノ五輪に出場した日本代表・チーム青森の阿部晋也コーチが帯同、ゲーム運びや駆け引きなどのアドバイスを送っていた。
藤澤コーチは、「作戦面とか、エンドの考え方とか、選手もそうですし、コーチとしても非常に勉強になりました。もちろん勝敗はありますけど、それ以上に大きな収穫のある大会になったと思います」と語った。
スキップの藤澤五月選手は、「今まで、そこまで細かく試合の展開を考えていなくて。今回の大会で初めて教わって、すごく納得して、今までカーリングしてきた中で、初めてちゃんとカーリングしているというか、ほんとに学んだという感じです」と語り、明るく笑った。
今回サードを務めていたが、途中ケガをして控えに回っている藤澤汐里選手は、「試合を見ていても楽しい。試合を考えながら、教わった作戦が他のチームの作戦に当てはまったりして面白い」と大きな笑みを作りながら話した。
「お寿司屋さんが多い!!」
彼女たちのバンクーバーの印象だ。町がきれいで、これまで行ったカナダのどの町よりも都会だったとは篠尾選手。岡部選手は日本食が多くてびっくりと言って、「ラーメン屋さんに行きました。おいしかったぁ」と大きく笑った。日本人も多いですねと驚いていた。試合を離れると高校生の顔に戻る5人。桜餅が食べたいとひときわ盛り上がっていた。
まだまだ発展途上のジュニアチーム。国際大会という大きな舞台であらゆるものを吸収して、次のステップにつなげていく姿勢が初々しい。カーリングをするのが面白くて仕方がないという感じだ。バンクーバー五輪にはまだ少し早いが、次のオリンピックを狙って行ける力が十分あるとコーチは語っていた。
オリンピック会場で試合をしていても、本人たちはまだオリンピックは遠すぎてイメージがわかないという。平均年齢18歳。しかし、次を目指して一歩一歩確実に実力をつけた彼女たちが世界の舞台で大きく羽ばたく日もそう遠くないのかもしれない。

(取材 三島直美/写真 丸山勧・小川学)
この記事掲載は2009年3月26日第13号です。 |