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スレッジ遠藤、閉会式で黄年代功績賞受賞



記者会見場で。左から、男性の部で選ばれた遠藤さん、
黄年代さん、女性の部で選ばれたブルゴニエさん


 アイススレッジホッケーで銀メダルに輝いた日本チーム主将・遠藤隆行さんが、黄年代(ファン・ヨンデ)功績賞を受賞した。21日にウィスラーで行われた閉会式で表彰され、黄年代氏から金メダルが掛けられた。

 黄年代功績賞とは、パラリンピックで活躍した男女各一人に贈られる優秀選手賞。夏冬通じて日本人初受賞となった。女性はクロスカントリースキー座位のコレット・ブルゴニエ(カナダ)さんが受賞した。

 閉会式での授賞式に先駆けて行われた記者会見で遠藤さんは「賞をいただいて光栄に思います」とあいさつ。生まれつき足がなく、つらい思いをした時期もあったが、「スポーツと出会えたことによっていろいろな出会いに恵まれた。障害を隠していたのでは理解してもらえない。これからも積極的に外に出ていこうと思う」と話した。

 黄年代氏は遠藤さんが受賞した理由を、主将として日本チームを銀メダルに導いた功績以外にも、上り10時間、下り6時間をかけて富士山単独登頂を達成するなど、障害を克服する強い意志と子供たちへの模範となるその姿勢がパラリンピック精神に通じていることをあげた。

 「経験は自信につながり、自信は生きる力につながると思っています。これからも自分の経験を色々な機会で話させていただきたい」と今後もこれまで通りの活動を続けていきたいと抱負を語った。

 黄年代功績賞は、足に障害のある韓国の女性医師、黄年代氏が提案し設立されたパラリンピックで活躍する選手の功績を称える賞。黄氏は、韓国国内のメディアから贈られたToday's Women's Awardに感銘し、自分も誰かを勇気づけたいとこの時の賞金でこの賞を設立。夏は1988年ソウル大会から、冬は1998年長野大会から対象となった。

 今大会は44カ国約600選手の中から選ばれた。「これまでやってきたことが評価されたということは胸を張っていいことなんだろうなと思う」と少し照れ笑いして、スレッジチームが活躍したことでこのスポーツに対する小さな波ができたと思うので、これを消さないようにしっかりやっていきたいと語った。

(取材 三島直美)

この記事掲載は2010年3月25日第13号です