バンクーバーパラリンピック最終日の21日、クロスカントリースキー男子スプリント・クラシカル(1キロ)立位で新田佳浩が金メダルを獲得。同大会最終種目で選手団主将が有終の美を飾った。
同種目は今大会が初登場。予選タイム上位8選手が2組に分かれて準決勝を行い、準決勝各グループ上位2選手が決勝で競い合う。早くゴールした選手が優勝というわかりやすいルールで、男女視覚障害、座位、立位の各種目が行われた。
新田は予選を2位通過、準決勝では断トツ首位で決勝進出。決勝でも序盤からの力強い滑りで、上りで一気に差をつけ他を寄せ付けずそのまま圧勝した。新田は今大会10キロクラシカル立位に続いて2個目の金メダル。「いやあ、うれしい」と第一声。「(今日の天候のために)一番いい状態でスキーを作ってくれたのが勝利の一番の要因です」と語った。
前日は期待されたリレーで5位。「今朝5時頃に姉から祖父が喜んでいるというメールをもらって、また喜んでもらいたいと思って気持ちを切り替えられたのも良かった」と笑顔を見せた。
同種目女子では太田渉子が銀メダル。得意のバイアスロンでメダルを逃しはしたが最終種目で前回を上回る成績に「日本チームで取れたメダルだと思います」と笑顔がはじけた。前回トリノ大会で獲得したバイアスロン立位の銅メダルに続き、2個目のメダルとなった。
日本代表選手団主将を務める新田は、「出だしは苦しかったけど、最後はメダルラッシュが続いたのでよかった」と、金3、銀3、銅5の前大会を上回る11個のメダル獲得を喜んだ。

笑顔で記者団に応える銀メダルの太田渉子
(取材 三島直美)
この記事掲載は2010年3月25日第13号です
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