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立位は手の障害か足の障害を負った選手たち |
今回のウィスラーのコースについて松井監督は「自然地形がでていますね。起伏を削られたようなコースではなくて、自然地形を生かしてうまく作られたコースです」。
「カナダチームのダウンヒルの経験と知識を生かしたコースだなと思います。もともとスピード系の強いナショナルチームです。ケン・リード、スティーブ・ポロドビンスキー(カナダの元W杯選手)、かれもパラリンピック運営の仕事に携わっています。みんなスピード系出身者ですからネットの設営や安全管理も他のダウンヒルコースより行き届いている」と語り高い評価。選手からも「旗門員の設定がとてもうまい。DHから始まってSGもGSもSLも全部うまい」と非常に高い評価が与えられた。
11日の初日はDH競技。座位でも時速110kmを越えるスピードで、最後の斜面の変化ではどうしてもジャンプしてしまう。「ダウンヒル競技特有というか、ある種の精神面の決断を求められる」(松井監督談)というこの競技で座位女子1位、座位男子で3位と幸先の良いスタートを切った日本選手団。
座位女子で1位になった大日向邦子選手は「スピードがあったので。かなり自分なりにはいい感じで来ていましたが、正直勝てるとは昨日まで思っていなくて、カナダの地元の人が練習していて強いなって思っていました」。また「最後のジャンプは度胸を決めていくしかないなって」。
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田中佳子選手。SL競技の日は視界がよくなかった |
同様に1位を期待されていた狩野選手は惜しくも3位に終わったが「結果は残念なんですけれど、自分の中で滑りがもう限界に近いです。これ以上速く滑れるか分からないです」と語った。最後のジャンプは?という質問には「今日はコーチからとりあえず息を吐けと、息を吐いて迷わずに突っこんでこいって言われたので、息を吐くだけでした(笑)」と答え、「コースは日本にはないようなうねりとかがあるんですけれど、やっぱり楽しいです。いいイメージができたし、コースも知ることが出来たので、これで(SL・GSの競技で
)滑っていいイメージ固めて帰れたらなあって思います」と語った。
12日からSG、GS、SLと3回勝った鈴木猛史選手は「コースははじめて来たんですけれど難しいなって。日本にないようなコースなので最初に滑った時には大丈夫かなって。でも今回3つ勝てたので来年に向けて自信になったかなって(思います)」と語り、ウィスラーの街の雰囲気に関しては「ゴンドラに乗るときとかも手伝ってくれてみんな温かいなって。街全体が温かいなって思います」と来年も楽しみな様子だった。
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松井貞彦監督 |
最後に松井監督は「日本では障害を負ってしまうとスポーツをさせない。危ないからといって周りがさせない。アルペン競技は運動能力がないとだめなので、いい選手がいても周りの理解がないとだめ」と日本における課題を語り、今回の大会の結果に対しては「チェアスキーの男子に関しては予定通りの進捗状況。女子の大日方がまだトレーニング不足というか、負傷が前年度、前々年度とあったものですからまだ回復途上ですから」と語った。
40カ国から1350人のアスリートの参加が予想される来年のパラリンピック。本番では日本選手団のさらなる大活躍が期待できそうである。
| 日本選手団の主な上位成績 |
| 3月11日 |
DH |
座位女子1位 大日方邦子
座位男子3位 狩野亮 |
| 3月12日 |
SG |
座位男子1位 鈴木猛史 |
| 3月12日 |
SC |
座位女子3位 青木辰子
座位男子2位 鈴木猛史
座位男子3位 森井大輝 |
| 3月13日 |
GS |
座位女子2位 大日方邦子
座位女子3位 田中佳子
座位男子1位 鈴木猛史
座位男子3位 森井大輝 |
| 3月14日 |
SL |
座位男子1位 鈴木猛史 |
(取材/写真 野口英雄)
この記事掲載は2009年3月19日第12号です。
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