
初戦チェコ戦のスレッジ会場で埋め尽くした日の丸
「ニッポン、チャチャチャ」、13日から各競技会場ではニッポンコールが響き渡った。12日に開会式を終え、翌日から本格的に熱戦の火ぶたが切って落とされた冬季パラリンピック。
バンクーバーに在住する邦人、そして日系コミュニティーが選手たちを後押ししようと初日から日本戦が行われる会場には多くの日の丸がはためいた。
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前日のスレッジ、この日のカーリングと、企友会も大きなサインで選手たちを後押し |
日系コミュニティーでもできることを
「日系コミュニティーでもできることはないか」とパラリンピック日本代表応援団やバンクーバー日系経済会の企友会、木曜会は、希望者を募り、応援ツアーを企画した。
初日から白熱した試合が繰り広げられる各会場で、応援団たちは日の丸を振り、声をからして声援を送った。
企友会の松原雅輝副会長は、パラリンピックの日本代表が来るということで、なにかお手伝いできないかとずっと思っていたが、何ができるのかがなかなかわからなかったと振り返った。「それなら応援しようと言うことになったんです。それが何よりの協力だろうと」。バンクーバーは日本人が多い。がんばっている日本人選手の少しでも励みになればと参加者を募った。
迫力あるスレッジホッケーや緻密な作戦と正確なショットを駆使する車いすカーリングの魅力に魅了された参加者も多かったという。今回の企画をきっかけに試合のたびごとに会場に足を運んで応援する人が増えればとさらなる応援を期待した。
まだまだ広がる応援の輪
バンクーバーでパラリンピック選手たちへの応援の輪がどんどん広がっている。応援団や経済団体以外にも、多くの人が会場に足を運び、世界トップレベルの闘いに魅了されている。
応援の輪は日本選手という枠を超え、バンクーバーを訪れている世界トップアスリートたちに贈られた。
木曜会、企友会がオリンピック開催前に企画した五千羽鶴がバンクーバー選手村のダイニングホールに設置された。これは、オリンピック、パラリンピック選手たちの活躍を祈って色々な人々に協力を呼びかけて完成した世界トップアスリートたちへの贈り物。
「選手の皆さんにはケガなくベストを尽くしていただきたいと思う」と木曜会を代表して選手村に鶴を運んだ馬場康至さん。五千羽鶴は日系コミュニティーからの願いを乗せて、最も相応しい場所で世界からのアスリートを歓迎する。
日本代表応援団にも初白星
パラリンピック日本代表応援団も参加者を募って会場に駆け付けた。観戦初戦、13日スレッジホッケーの大事なチェコ戦は終盤までもつれるハラハラドキドキの展開に応援団の興奮ボルテージも終始最高潮。声を張り上げて声援を送る応援団の願いは選手たちに通じ、応援団としても幸先よい初白星発進となった。
試合を終えた選手たちは、会場に詰めかけた多くの応援に感謝の言葉を並べた。スレッジ主将遠藤隆行選手は「ほんとにありがとうございます。凄いパワーになりました。見てもらいたかったし、見せたかった。ほんとにありがたい!!まだ始まったばっかりなので、みなさんの応援を力にして頑張りたいと思います」と会場に詰めかけた応援団に感謝の気持ちを大きな笑顔で語った。「熱のこもった応援をいただいたので最後はほんとに選手たちに乗り移ったと思います」とは中北監督。終盤の追加点で2―1とチェコを交わした原動力に応援団の声援が大きかったと感謝した。
「選手たちが最高のパフォーマンスを見せてくれればそれが一番うれしい」と選手団団長の島和宏さん。副団長二人と気合十分でお揃いの応援ユニフォームに身を包み、選手へのエールを送った。スポーツへの情熱は障害健常関係ない、私たちにできるのはパラリピック選手たちの情熱的なプレーをもっと知ってもらうことくらいと語った。
選手団を代表して新田佳浩主将は「6日にバンクーバー入りした選手団に空港で1000本の旗をいただいたことも聞きました。日本代表団としてバンクーバーに来られたことを誇りに思いますし、この日の丸を上げられるように頑張りますので応援よろしくお願いします」と応援団に向けメッセージを送った。

日本代表応援団、左から、副団長小川さん、団長島さん、
副団長丸山さん。「この顔、このユニフォームを見たら声をかけてください」とのこと
(取材 三島直美)
この記事掲載は2010年3月18日第12号です
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