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カウントダウン365!! バンクーバーオリンピックへラストスパート!!
  リッチモンド・オーバル&ウィスラー・カウントダウン

カウントダウン365!!
バンクーバーオリンピックへラストスパート!!
 リッチモンド・オリンピック・オーバル

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リッチモンド・オーバルに表示されたカウントダウン時計。
午後6時の瞬間、オリンピック開催まで1年を切った

 

 2009年2月14日午後6時、カウントダウン時計が“365:00:00:00”を指した瞬間、会場は大きな歓声に包まれた。バンクーバーオリンピック開催までいよいよ1年を切った瞬間だった。

 この日は一日中全国でカウントダウンイベントが行われ、午後5時リッチモンド・オリンピック・オーバルで開催された公式カウントダウン式典で盛り上がりは最高潮に達した。

 リッチモンド・オーバルには、国際オリンピック委員会(IOC)ジャック・ロゲ会長をはじめ、ブリティッシュ・コロンビア州ゴードン・キャンベル州首相、連邦政府ギャリー・ランスポーツ担当国務大臣、バンクーバーオリンピック・パラリンピック冬季競技大会組織委員会(VANOC)ジョン・ファーロングCEOなどが出席、未来のアスリートやマスコットのミガ、クワッチ、スミもダンスに加わり、会場はお祭りムード一色に盛り上がった。

 IOCロゲ会長は、オリンピックは子供たちや若者には夢を与え、アスリートにはここで競い合うチャンスを与えると語り、「私はIOCを代表して、彼らの幸運を祈るとともに、1年後の今日、第21回冬季オリンピックバンクーバー大会に招待します」と1年後の開会を告げた。

 ファーロングCEOは、「我々は開会まであと1年を切って、最終コーナーに差しかかった。2010年カナダは準備万全で世界を歓迎する」と海外から多くのメディアが出席した中、世界に向かって宣言した。

“Make Some Noise”
 カウントダウン時計が午後6時を指すと、会場は一斉に大きな歓声と太鼓の音に包まれた。
 これは、カナダ全国で行われたカウントダウンイベント“Make Some Noise”。各地の午後6時に一斉にできる限りの音を出して1年前を知らせる国民イベントとなった。
 この他にもカナダ各地では、一日中、カウントダウン記念イベントが行われた。オタワでは、国会議事堂にオリンピック旗、パラリンピック旗を掲げ、ミカエル・ジャン総督は、子供たちとともに、聖火リレーのユニフォームとトーチデザインの除幕式を楽しんだ。
 トロントでは、ホッケートーナメントが開催され、カナダで前回冬季五輪が行われたカルガリーでは、カルガリータワーをライトアップしてバンクーバー五輪開催1年前を祝福した。


国歌斉唱とともに現れた巨大なメープルリーフ

子どもたちやマスコットもダンスでお 祝い

午後6時を迎え、握手をして喜び合う
IOCロゲ会長やキャンベル州首相と参
加者たち

 

開催まで待ったなし、問題は山積み
 バンクーバーではカウントダウンイベントをはじめ、先月から開催されているオリンピックテスト大会を兼ねた国際大会でのカナダ選手の活躍など、開催に向け、ある意味視界良好に見える。しかし、開催まで1年を切った今、山積みされた問題解決に待ったなしの状況だ。

 先週、BC州コリン・ハンセン財務相は、期間中などの警備費について連邦政府への不満を口にした。BC州が連邦政府と費用を折半してもBC州の負担額は6億ドルになるのではないかということだ。しかもこれも決定したわけではなく、いまだ連邦政府と交渉中であることに州政府はいらだちを隠せない。

 さらに、BC州政府が負担増を余儀なくされているのは、これだけではない。今春に完成予定のメインメディアセンターとなるコンベンションセンターの建設費も当初予算より倍増し、バンクーバー・ウィスラー間のハイウェイ拡張工事、カナダライン建設など、費用総額の詳細はまだわからない。バンクーバー市の選手村建設費用についても、市はいまだ模索中というのが現状である。

 VANOCには、宿泊施設確保や期間中の選手、観客、メディアが必要とする広範囲にわたる会場間の移動用交通機関の整備、スポンサー契約などの問題がある。バンクーバーにとってオリンピック成功のカギとなるさまざまな問題の解決に残された時間も1年を切った。

 

(取材 三島直美)

 


ウィスラー・カウントダウン


発表されたオリンピック聖火と聖火ランナーユニフォーム


 ウイスラーで2月12日から15日までオリンピックのカウントダウン・イベントが開催された。一番の目玉は何といってもオリンピック聖火のデザインと聖火ランナーのユニフォームの発表。
 2月12日に先立つ11日にはウィスラーのビレッジ広場に会場が完成し、前夜祭のようにコンサートが行われていた。


オリンピック聖火の入場


 また、同日夕方、ウエスティンホテルではIOC会長のロゲ氏を迎えて記者会見が行われ、「オリンピック会場もほぼ完成しているし、テスト大会も順調だ」と高い評価が与えられた。

 続く2月12日の朝8時にはビレッジ広場でオリンピック聖火の発表会が行われた。
 早朝にも関わらず、ビレッジ広場から人が溢れてしまうぐらいの人が集まった。ウオーミングアップのエクササイズや子供たちのコーラスの後、カナダのハーパー首相のビデオ挨拶や連邦政府スポーツ担当国務大臣のギャリー・ラン氏の挨拶、IOC会長ジャック・ロゲ氏の挨拶、BC州首相のゴードン・キャンベル氏の挨拶、ウィスラー市長のケン・マクレイムド氏の挨拶などテンポ良く進む。


ウィスラー市長のケン・マクレイムド氏

BC州身障者スキーチームコーチのフィル・チュー氏



 ふと会場を見るとウィスラーでよく滑っているフィル・チュー氏の顔も見られた。フィル氏はBC州身障者スキーチームのコーチかつパラリンピックのコーチでもあるが、ご本人が出たほうがいいのではないかと思えるぐらいのアスリート。片足でMTBのテスト・オブ・メタルという大会にも参加している。

 そして聖火のデザインを担当したボンバルディア社のCEOピエール氏の挨拶や聖火ランナーのユニフォームをデザインしたハドソンベイ・カンパニー社のCEOジェフリー・シャーマン氏の挨拶と続いた。

 いよいよ聖火ランナーの入場。白いユニフォームに赤いミトンのグローブ。左肩にはブルーとグリーンの明るい色が施されたデザイン。これは冬の風景や踊るようなノーザンライト、バンクーバーとウィスラーを結ぶSEA TO SKY REGION(海から空へ向かう地域)をイメージしたもの。赤いミットの手袋は多くのカナダ人にとって“おばあちゃんがこんな手袋を編んでくれた”という思いがあり、それを慈しむもの。

 また、手に持った聖火のデザインはカナダの開かれた景観を表し、キーとなるそのカーブはウインタースポーツによって雪に残された"流れるようなライン"からインスピレーションを得たものらしい。
 94.5cm(1.6kg)という大きなサイズは世界で2番目に大きな国であるカナダの、その土地やそこに住む人々の無限の可能性を表現している。

 また、45,000kmに及ぶ聖火リレーの際、比較的穏やかなバンクーバー島から、北極点から900kmしか離れていない極北の厳しい気候を含むマイナス50度からプラス40度、雨や雪、霙、風の中で運ばれることを想定してあり、聖火は右利きの人にも又は、左利きの人にも、犬ぞりやホイールチェアーでも運びやすいデザインとなっている。

 今回の聖火発表会に選ばれた2人は、聖火リレーのスポンサーであるコカコーラ社によって選ばれた、バンクーバー在住で地域やユーススポーツ・プログラムに貢献しているパトリシア・モレノさんとRBCによって選ばれた、リジャイナ在住でユースのホッケーチームの指導をしているキャレブ・テイラーさん。

 さらに同日夕方5時40分にはオリンピック1年前のカウントダウンイベントが開催された。朝以上にビレッジ広場には人が溢れかえり、マスコットと共に写真を撮ったりしてとても賑やか。6時には盛大にカウントダウンが行われ、カットされたケーキが配られた。

 その後、予定表になかった、ファイアー&アイスショーがスキーヤーズ・プラザで行われ、スキーやスノーボードのインストラクターたちの火の輪くぐりや花火で大いに盛り上がった2月12日だった。
 13日から15日にかけては毎日無料の野外コンサートが行われ、2010年オリンピックの成功を予感させる、賑やかなカウントダウンイベントであった。


(取材 野口英雄)


ファイアー&アイスショーより

2月12日午後6時、オリンピックのカウントダウン

 

 

この記事掲載は2009年2月19日第8号です

 

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