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女子2人乗りボブスレーの表彰式。まるでオリンピックを見ているかのよう。 |
2月5日から7日にかけてウィスラーのスライディングセンターで男女スケルトン、男女2人乗りボブスレー、男子4人乗りボブスレーのワールドカップ(W杯)が開催された。
女子2人乗りボブスレーで2位になったカナダ人のHeather Moyse選手が「北米の大会でこんなに人が見に来てくれることはなかった」と語っていたが、この3日間のW杯には24カ国から250人の選手が集まって開催され、3000人以上が観戦にきた。特に7日の男子4人乗りボブスレーはチケットが完売。
観戦しているカナダ人たちはコースの見所を心得ており、本人自身もスライディング競技を体験したことのある人が多く、この競技に対する関心の高さがうかがわれた。
5日に行われたスケルトンでは日本選手は越和宏(こしかずひろ)選手が男子15位。小室希(こむろのぞみ)選手が女子19位に入った。
越選手は最高スピードでは上位に入っており、「すごくテクニカルなコースで面白いコースですよ」と語り、「スピードが速いし展開も速いのでちょっとしたことですごく変わる。だからずっと緊張しながら滑らないといけない」「操作はやわらかく、やわらかくしないと…」と語った。続いて「だんだん強い操作の癖が抜けてきているので、もう10日ぐらい滑らせろ!!っていう感じだ(笑)」とかなり手応えを感じていた様子。
日本ボブスレーチーム。左から桧野真奈美選手、佐藤友恵選手、熊谷史子選手 |
小室希選手は「このウィスラーのコースはとてもスピードの出るコースで、今までに感じたことのないようなスピードを感じられます。今までに滑ったことのないようなコースだなって思います」と語り、「課題は?」という質問には「4カーブが課題ですね。4カーブ、6カーブ、7カーブが難しいですね」と語った。
ウィスラーの印象については「ウィスラーは街がきれいですね、オリンピックの(関連商品を置いている)ショップを見てまわりましたが日本人が多いなあって思いました。そして全体的になごやかな雰囲気だなあって思います。日本食も多いので食料とかは全然困らないのですが、ただちょっと物価が高いかな?とも思いました」。
「オリンピックに向けていい印象を持ちましたか?」という質問には「ぜひまた来たいです」と語っていた。
女子スケルトンは1位から3位までドイツ選手が独占、男子スケルトンは1位と3位にカナダ選手が入り大いに盛り上がり、2位にはスイス選手が入った。
男子スケルトンで優勝したMongomery Jon選手のスタート |
続く6日は男女の2人乗りボブスレーが行われた。
日本人では女子2人乗りボブスレーで桧野真奈美(ひのまなみ)選手と熊谷史子(くまがいふみこ)選手が参加して18位になった。
日野選手は「難しくて世界一速いコースと聞いていたけれど、まったくその通りで、練習期間で4回転んだんですよ。1年に1回ぐらいしか転ばないのに、この10日で4回転んだ。いつも同じカーブで…、13カーブなんですけどどうしてもうまくできなくて、すごく苦しいコースだったけれど終わってほっとしています。でもここでオリンピックをやることは間違いないし、やはりここでなんとか勝っていかなくてはならないので、やっと終わってホッとしているんですけど、もっと強くなってもどって来たいと思います」と語り、また「今までこんなに転ぶことはあまりなくて、現地のカナダ人スタッフや周りの人たちが本当に心配してくれて、私をなんとか滑らせてくれるように手伝ってくれたので、今までボブスレーを10年やってきて、すごく忘れられない週間になったし、もう1人日本チームの佐藤さんがいるのですけど、その人がずっと乗ってくれて練習台になってくれたのです。わたしのテクニックのせいで転んで本当に痛い思いをしているのですけれど、佐藤さんのおかげで今日できて、ステップアップの機会になったので、佐藤さんに本当に感謝したいと思います」と語った。
4人乗りボブスレーは乗り込むところも見所 |

女子スケルトンの小室希選手のライディングろ |
またウィスラーについては「時間がなくて忙しすぎて、もっとゆっくり見たり、おいしいもの食べたりしたかったんですけど(笑)、日本食も売っているし、すごく充実したいい街だなと思います」と語り、実りのあったW杯だったことがうかがわれた。
日野選手のそんな言葉を証明するかのように、続いて行われた男子二人乗りボブスレーではトップレベルのチームが転倒。おそらく140km以上で転んで、転んだまま129kmで滑ってそのままゴール。無事怪我もなく、1本目6位だったのに2本合計で20位になった。
女子2人乗りボブスレーの結果は1位アメリカ、2本目時速144.57km、53秒53のコースレコードを出した。2位カナダ、3位アメリカ、4位カナダ。
男子2人乗りボブスレーの結果は1位ドイツ、2位スイス、3位カナダ、4位カナダ。カナダチームは地の利を生かして大活躍。大いに盛り上がった。
7日は男子4人乗りボブスレーが行われた。スピードは150kmを越え、ボブスレーが近づいてくるゴー!という音がコースから響いてきて、あっという間に通過する時の風を切る音が迫力満点。
レースは1位ラトビア共和国、2位アメリカ、3位ロシア、4位にカナダで盛り上がった。日本チームは出場していなかった。
こうしてウィスラーのスライディングセンターで行われた3日間のテスト大会は成功裡に終了し、日本チームもウィスラーに好印象をもち来年に向けて大いに盛り上がった。

女子スケルトンの小室希選手
(取材 野口英雄/写真 野口英雄 丸山勤)
この記事掲載は2009年2月5日第6号です
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