
衣装をつけて出番を待つ小関さん(左)と浅田さん。
この少し前、日本代表団が控室の前を通りかかり、
一緒に記念撮影するという幸運にも恵まれたと笑った。
(写真提供 / 浅田梨詠さん)
「このバンクーバーで開催されたオリンピックの最初のイベントの開会式に参加できたことがすっごく感激で」。小関恵子さんはボランティアパフォーマーとして開会式に参加した感想を興奮気味にこう話した。
カナダ中が待ちに待った五輪開会式。その先導を切って参加したことに身震いするほどの感動を覚えた。出番は、選手団入場後、会場が闇に包まれいよいよカナダの物語が世界に向けて語りかけられる最初の場面だった。世界各国から新境地を求めてカナダに上陸した移民たちだ。6万人の観客が見守る中、世界の視線は彼女たちの立つ舞台に注がれた。
「6万人の人たちのエネルギーの中枢に入っていく感じがすごくて、その熱気にゾクッとしました」と同じ舞台に立っていた浅田梨詠さん。7分間の演技中、「セレモニーに参加できていることを一刻一刻感じながら楽しめました」と笑顔がはじけた。
実は開会式直前にも話を聞いていた。小関さんも、浅田さんも、「11月からやってきたリハーサルの成果を十分に出しきって、一生に一度の経験だから楽しみたい!!」と緊張することなく、五輪に参加できる幸運を体感していた。
オリンピックの記念になればと応募したボランティア。小関さんは日本でジャズダンスを、浅田さんはダンサーとして活躍をとそれぞれパフォーマーとしての経験があった。募集は3月。5月に1次オーディション、7月に2次オーディションと経て、9月に正式な報告があった。「その時はほんとに感激しました」と小関さん。個性的な自己紹介や、即興ダンスなどでアピールして、何百万という応募者の中から選ばれた。浅田さんはワーキングホリデーでバンクーバーに来た直後、偶然募集を知って応募したという。「ほんとに偶然で。しかも参加が決まってこんなに素晴らしい体験ができてほんとに幸運でした」
今でもその時のことを思い出すと興奮さめやらないという二人。一緒にステージに立った仲間たちとも家族のように仲よくなり、オリンピックをきっかけにできた交流の輪をこれからもっと広げていきたいと笑った。
(取材 三島直美)
この記事掲載は2010年2月25日第9号です
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