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ロシアチームに所属してフィギュアスケートペアでオリンピックに臨む
川口悠子さんアボッツフォードで交流会

 

アボッツフォード・レクレーション・センターで練習を行う川口・スミルノフペア(写真提供 今井麻紀さん)ち

アボッツフォード・レクリエーション・センターで2月7日、フィギュアスケートのロシアチームと市民との交流会が開かれた。その大歓迎の熱気のなかに、川口悠子選手とアレクサンドル・スミルノフ選手の姿があった。

オリンピック出場のためにロシア国籍を取得
 参加者に配られたロシア選手紹介のプリントには、同ペアの名がトップで書かれている。というのも今年1月20日に行われたフィギュアスケート欧州選手権で、二人は初優勝を果たしているからである。小柄で細身の川口選手と長身のスミルノフ選手のペアは、大胆で繊細な演技で多くの観衆を魅了してきた。

 川口選手とロシアとのかかわりは、川口選手が98年の長野オリンピックでのロシア代表エレーナ・ベレズナヤ選手の演技に惹かれたことに始まる。自分も同じコーチに指導を受けたいと、まだ16歳だった川口選手がタマラ・モスクビナコーチに懇願の手紙を書いたという。同コーチは川口選手の演技を見て伸びる選手と確信し、指導を約束した。

交流会でサインに応じる川口選手(左)とスミルノフ選手(右)

 川口選手は単身ロシアに渡り、同コーチの指導のもとで練習を始め、06年からペアを組んだスミルノフ選手とは09年世界選手権で3位に入賞。川口選手は思い切って昨年2月ロシア国籍を取得し、今回のオリンピック出場権を手にした。国籍取得に当たり、名前がロシア人に呼びやすいようにとKavagutiと姓を変えている。居住地であるサンクトベテルブルグの新聞取材にロシア語で応じるほど言語も習得している努力家だ。

熱気に包まれながらの交流会
 アボツフォードでの交流会の会場は、選手の顔を一目見ようとする人たちでごった返した。2階のギャラリーにも大勢の人がびっしりと並んで選手たちを見つめた。騒然としたなかでの約1時間の交流会の間、選手たちは休みなくサインと写真撮影のリクエストに応じた。地元の日系人から「がんばって!」と声をかけられ、「はい」と答えていた川口選手。直接に会った印象は、控えめな雰囲気と芯の強さだった。

交流会直後にオリンピックのトーチが会場に到着

オリンピックトーチの観衆の場に選手たちの姿
 交流会の直後に人々は会場周辺の沿道にどっと移動した。トーチリレーの到着である。歓声に迎えられたランナーは会場前へ。トーチを囲んで観衆が「オーカナダ」を合唱していると、その場にロシアチームの選手たちも姿を見せ、観衆を沸かせた。その後の公開練習にも大勢の人が並んで順番を待つという人気ぶりであった。

日系人のファンが書いてもらった川口選手のサイン

 ロシアのフィギュア選手たちの公開練習は2月1日から始まっており、2月17日まで行われる予定である。

スケジュールの詳細は http://www.tourismabbotsford.caで参照できる。無料で一流選手の練習が見られる機会とあって、公開練習はアボツフォード市民から歓迎されている。

(取材 平野香利)

この記事掲載は2010年2月11日第7号です