ノースバンクーバーの1番通りに交差するロンズデール通りに、今年の春にオープンした洋菓子店とパンの店「スィート・アート」。エッフェル塔のサインに促されて入った店内は、アコーディオンのメロディが聞こえてきそうなヨーロッパの雰囲気が漂う。
店内の正面には、アップルクランブル、カプチーノムース、ティラミス、マンゴーチーズケーキ、シュークリーム、エクレア、チェリータルトといったケーキ類が約60種類。左手にはティービスケット、ロシアンクッキー、ハニーフロンタイン、ビスコッティ等々のクッキーが
種類以上も並ぶ。まさにここは「ヨーロッパの洋菓子のデパート」だ。
●健康に配慮した菓子作り
卵を使っていないロシアンクッキーは、さくっと軽い口当たり。ラズベリーのクッキーは、ラズベリージャムの甘ずっぱさを生かし、砂糖は加えていない。上品な甘みが口の中で溶けるライスクッキーは、名前の通り米の粉で作ったクッキー。さらにカムートという穀物を使ったクッキーなど、グルテンアレルギーの人にも安心して食べられる品もある。
「カロリーを気にする人や卵や小麦粉にアレルギーを持つ人にも安心して食べてもらいたいからね」と語るのは、スィート・アートのオーナーであり菓子職人でもあるジェームス・コトビさん。そうした配慮はお菓子作りの隅々に行き届いている。甘みや風味、食感、そして口に残る印象、すべてが満足できるもので、その完成度の高さゆえに「お菓子の芸術」と呼びたい気持ちになる。人工的な材料は一切使わず、上質な材料だけを厳選して使っていることが、この店のお菓子を食べた人には実感できることだろう。
●毎回もっと良いものをと探求
「何も隠すことがないから」とオープンキッチンの形を取り、こだわりのお菓子を作り続けるジェームスさんは、フランスの学校で菓子作りを学び、バンクーバーではデゥーブルール調理師学校での講師を経て、ウエストバンクーバーやサレーのベーカリーで菓子を長年作ってきた経験を持つ。
「頼まれたらどんな物でも作りますよ」とジェームスさん。天井まで届きそうなウェディングケーキはもちろんのこと、ブーケのようにデザインしたケーキやフルーツバスケットのようなタルトなど、これまで数多くのオリジナルケーキを作って人々の目と味覚を楽しませてきた。
ジェームスさんは「うちのお菓子はすべて僕のオリジナルレシピによるもの。でもそれは毎日変わってきている。僕は昨日よりも今日もっとおいしいお菓子を作りたいんですよ」と少年のような目で語る。
菓子作りが好きでたまらない、人を喜ばせるお菓子が作りたくてたまらない、そんなあふれんばかりの意欲から生み出されるスィート・アートのお菓子たち。口にした瞬間から幸せな気持ちになることを保証しよう。
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