11月15日に、数え年で女児は3歳と7歳、男児は5歳に行う七五三は日本の伝統的な儀式。カナダに長年住んでいるとやる機会もないと思われがちだが、バラードとブロードウェイストリートの交差点近くにあるキャンベルスタジオでは現在七五三のキャンペーンを行っている。予約の多い人気のキャンペーンだ。
キャンベルスタジオはバンクーバーでも一番といってよいほどの老舗だが七五三の撮影キャンペーンは今年で2年目。これまでも問い合わせが多く、持ち込みに関しては受け付けていたが、衣装を集めて本格的に始めたのは去年から。お客さんの割合は、99%が両親またはそのどちらかが日本人、あとの1%は祖父母が日本人というケースが多いそうだ。
七五三といえば日本では大きなイベントで、新聞やコマーシャルでも多くの広告が流される。そのため孫をカナダに持つ日本の祖父母が居ても立ってもいられなくなり「どうするの?」と電話して来るパターンが多いようだが、「こちらで写真を撮って送るから」と言うと安心されるそうだ。
着物を選んで着付け、髪の毛のセット、女の子の場合更に化粧の後写真撮影、バックグラウンドを変えたり立ったり座ったりの色々なポーズ、小物を変えて、また希望があれば家族での撮影、その後コンピューターのモニターですぐに確認し好きな写真を選んでもらうというシステム。その間約1時間。子供は飽きっぽく疲れやすいため手早く行われるが、納得のいく写真を撮影できるようにと時間の許す限り撮り直しにも応じている。
デジタル修正も可能なので、例えば髪型を少し直したりしわやにきびを消すことも出来る。「ビジネス写真用に撮った写真があまりに良く出来上がって、そこのオフィスで『どこで撮ったのか』と噂になって皆さんが来たこともあります(笑)」と担当のさちえさん。
着物を着たくない子供の撮影の時は大変で、そんな時は全身を使って子供を和ませるというさちえさんだが、七五三のキャンペーンを始める当初は着付けや日本髪の結い方を弟子入りして勉強した努力家。着物は日本で買い付けし、ネットオークションも利用して定期的に新しいものに入れ替えている。「私自身着物が大好きですし、こちらで生まれ育って日本語を話せない子供も、着物の写真が一枚あれば日本の文化を意識出来ます」とさちえさんは言う。予約がいっぱいで、3歳の時に来て「また7歳の時にも」と言うお客さんがいるのにも頷ける。中には「3歳のときは日本で撮ったけれど、ここで撮った7歳の写真の方が断然いい、知っていればここで撮ったのに」と言ってくれるお客さんや、雑誌の取材を見てビクトリアやエドモントンからわざわざ来た人もいるほどだそうだ。
小物を見せて頂いたが、本当に可愛らしく顔がほころんだ。自分がここで生まれ育ったとしても、日本人である限り着物を来たいと思うだろうと言ったら、「そうですよね!」とさちえさんも大きく頷いた。
料金は写真代のみ別で50ドル。着付けやヘアメイク全てを含む。写真は8×10インチで一枚目が45ドル、焼き増しが35ドル。キャンペーン中に200ドル以上お買い上げの方にはウォレットサイズの写真、8枚1セット(35ドル相当)をプレゼント。キャンペーンは11月末まで。
(取材 菊池友理)
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